人生を変えた一冊
★★★★★
この本を母から与えられたのは、小学4年の頃。
手垢がつき、ボロボロになるまで読んだ。
娘・ゆう子と、母親・蕗子の日記形式で進められる物語は、
親子の日常に、アンネフランクとの「つながり」が絡められ、
ユダヤを通して、日本が抱える「民族」についての考えを、
人が人を憎む「いわれなきにくしみ」について、
ゆっくり、そして優しく進んでゆく。
この本を通して、自分は子供ながら、
日本が抱えうる問題を知り、考え、
そして今の自分があります。
一年ほど前、全集を買い求めた際に、再読しましたが、
この本が書かれてから30年近く経った今でも、
全く古さを感じません。
母親から、こどもへ、是非贈って欲しい一冊です。