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ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)

価格: ¥5,292
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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悲喜劇の古典 ★★★★★
 有名なわりに読者の少ない古典の代表格。
 確かに長いことは長いけど、読んで損はないと思います。近代小説の草分け的存在であり、なおかつメタフィクションとして、近代小説の失った面白みも兼ね備える。
 ドン・キホーテとサンチョ・パンサは最初の方では本当ろくな目にあいません。でも読み進めるに従って、二人のことを書いた本を読んでいる公爵夫妻に出会って、サンチョは島を一つ貰います(ほどなく返上したけど)。
 主人公、副主人公たる二人の他にも、様々な人物が登場し、イベリア半島を舞台にして悲喜劇が繰り広げられます。
 古典というのは時の風雪に耐え続けて、はじめてその権威を獲得する。まあそれだから面白いとは限らないのも確かです。実際サンチョの使うことわざなどは、リアルタイムで読んでいた読者たちの方が面白かったのではないか。だが、この悲喜劇は歳月を経て表面的に固くなった状態だからこそ、より抽象的な悲喜劇構造として際だつのかも知れません。
 何か、井伏や太宰を思い出します。
世界50数ヵ国の著名な文学者たちが『人類史上最高』という評価を与えた傑作中の傑作 ★★★★★
別の書評で「ノーベル研究所」と書いてしまった。これは、ノルウェーの「BOOK倶楽部」が正しい。ネットでは誤った情報がたくさんあり、私が最初に得た情報を鵜呑みにしたため、このような誤りが生まれた。今回は、裏付けをとり、間違いのないよう努力した。

本書は、人それぞれの解釈が可能な「曖昧性」が特徴である。ために、解説書を読むのも本書の理解のため必要だ。また、ドン・キホーテが書かれた当時のスペイン社会についての背景的知識もいる。本書を通じ、17世紀前半のスペインやヨーロッパの理解なくして、本書の真の面白さはわからない。

来年は、本書を中心にして私の生活が展開されるだろう。私は、朝起きたら、朝飯前に、本書を一章だけ読むようにしている。本書の解説書の類も同時平行で読み進めている。今年度末までには、本書の奥義をきわめ、「21世紀のドン・キホーテ」として小説を書き、芥川龍之介賞などの文学賞を獲得し、文壇デビューをしたい。

また、スペイン語の原文にも親しみ、スペイン語でドン・キホーテの研究論文を書き、スペイン語に関する国際会議で私の研究成果を発表したい。

本書は、いたるところに、汲めどもつきぬ知恵がちりばめてある。女の子を引っかけるための手引き書としても、サラリーマンが上司のごますりをして出世するための教科書としても活用できる。

低い評価は論外であるけれども、本書をひもといたことのない人は、ぜひとも六冊全部を読んでいただきたい。時間のない人は、最初の第一冊だけでもよい。聖書とならぶ世界の大ロングセラーである本書から学ぶものは大きい。

心から『Don Quijote de la Mamancha』を推薦する次第である。