サザン・ロックの代表的なグループ
★★★★☆
おそらく食わず嫌いされるバンドの一つに数えられるであろうこのレイナード・スキナードはオールマン・ブラザーズ・バンドと共にサザン・ロックの代表的なグループとなります。乾いたギター・サウンドが非常に魅力的ですが、バラードの Tuesday's Gone が白眉。トッド・ラングレンの Cliche の間奏を思わせるピアノのバックに重圧メロトロンが鳴り響く間奏部は非プログレ色な曲の中でのメロトロンの使用としては最高の部類です。もちろん曲も良いです。雨の日に聞くと最高かもしれませんね。ジャケットも今一つでむさ苦しいおっさんが群れているだけなので、まず買おうという気がおきないと思いますが、アメリカン・ロックの代表的な一枚であることは確かなので勇気を振り絞って聞いてみることをお薦めします。(w ジョージア・サテライツやフェイセスが好きな人には特にお薦めです。
サザン・ロックそのもの!!
★★★★★
よくバンドの本質はデビューアルバムに表れるという。
このバンドはまさにそうでこのファーストこそがレーナード・スキナードの本領だと思う。
『セカンド・ヘルピング』はスイート・ホーム・アラバマ等のヒット曲もあるが、早くもコマーシャルな部分が出てきていて何か好きになれない。
「チューズデイズ・ゴーン」や「シンプル・マン」なんか聴くとサザン・ロックそのもので、彼らがサザン・ロックを代表するバンドというのが良くわかる。
そして最高なのが最後の「フリー・バード」でトリプル・ギターでのクライマックスはあまりにも美しいです!彼らがいなくなってサザン・ロックが聴かれなくなったのも当然か。
ちなみにライナーではサザーン・ロックと紹介してあった…何かサザーンって言われても…。
名曲「フリー・バード」収録、サザン・ロックの傑作アルバム
★★★★★
70年代サザン・ロックを代表するバンド、レーナード・スキナードのデビュー作にして傑作アルバムである本作。
“LYNYRD SKYNYRD”と書いて“レーナード・スキナード”と読みます。バンド名は彼らの高校時代の体育教師の名前から取ったそうです。
「アイ・エイント・ザ・ワン」で1曲目から新人とは思えない大胆で豪快なエレキ・サウンドを展開している彼ら。コミカルな歌詞(実話なら笑えませんが…)とメロディが楽しい「ギミー・スリー・ステップス」、ミドル・テンポのいかにも南部らしい「ミシシッピー・キッド」、ダイナミックな「ポイズン・ウイスキー」のほか、豪快なだけでなく「チューズデイズ・ゴーン」等ではしっとりと美しいバラードを聴かせます。
そして、本作の目玉であり、彼らの代表曲である名曲「フリー・バード」。穏やかなオルガンのイントロで始まる序盤の美しいサウンドから、後半のトリプル・ギターがぶつかり合うソロ・パートへと大きな展開を見せます。歌詞も素晴らしく、後に飛行機事故で亡くなってしまうメンバーとバンドそのものを考えると、彼ら自身への鎮魂歌のようにも聴こえます。ウエスト・コースト・ロックの代表曲がイーグルスの「テイク・イット・イージー」だとしたら、サザン・ロックの代表曲は間違いなくこの「フリー・バード」です。
本作はデビュー作でありながら、彼らの代表作ともいえる名盤です。また、70年代のサザン・ロックを語る上でも絶対に外せない作品です。
尚、表記されていませんが、このアルバムにはボーナス・トラックとして「フリー・バード」のライヴ・バージョンが1曲収録されています。