オックスフォードのまじめな学生Paul Pennyfeather。
ある夜学内を歩いていたところを、酔っ払いの集団の襲撃を受け、素っ裸にされ、それがindecentであるとして放校処分に。
生活のため寄宿学校の教師になり、金持ちの母親と知り合い、彼女の商売を手伝って刑務所に入れられ・・・。

怪しげな人々満載のブラックコメディ。
運命に翻弄されるポール君は哀れを誘いますが、話の展開がとにかく早く、意外性に満ちていて、大笑いしながらどんどん読めてしまいます。
薄さのわりに登場人物が多く、時々誰だかわからなくなって戻ったりしましたが、内容については、当時のイギリス社会についてとか、そういった知識がなくても十分楽しめます。
（笑って笑って、そして最後にちょっと考えさせられます）

このOxford Bookworms Libraryは巻末にglossaryが付いていて、意味が不安な単語は分かりやすく説明してあるのが親切です。