著者のｴﾄﾞﾜｰﾄﾞ･D･ﾎｯｸは、
短編小説だけで生計を立てているミステリ作家でしたが、
2008年１月惜しまれながらこの世を去りました。
本書は、1957年から1979年までに発表された
ノン・シリーズの20編を収録しています。
いずれもサスペンスと意外な結末が待つ佳作です。
以下、収録作品へのひとことコメントです。

【フレミング警部最後の事件】
斧による連続殺人事件。一見つながりのない被害者たちの意外な共通点とは。
【どこでも見かける男】
いつでもどこでも見かける謎の男。遂に彼に話しかけた時…。
【私が知らない女】
誰もが知っている女性。なぜ自分だけが会ったことがないのか。
【夜の冒険】
新聞記事のネタ探しに夜の街に出かけた「ぼく」が出会ったもの…。
【影の映画祭】
レーニン芸術賞の星章を盗め！
【くされ縁】
軍隊仲間の二人に待つ運命とは。
【正義の裁き】
ノーベル文学賞作家の死の謎。
【からっぽの動物園】
不思議な動物園のお話。
【静かに鐘の鳴る谷】
谷に一人で暮らす神父のもとを訪れた謎の男の正体とは。
【やめられないこと】
妻殺しの復讐を誓う男を待ち受ける皮肉な結末。
【もうひとつの戦争】
世の中には不思議な戦争があるもの…。
【不可能な”不可能犯罪”】
雪に閉ざされた研究所で銃で撃たれ死んでいた男。
【出口】
現状からの出口を求め、会社の金の略奪を目論む女性。
【大物中の大物】
窮地を救ってくれる大物はどこに。
【家族の墓】
家族３人の墓標を守るジェイニー。３人はなぜ殺された？
【サソリ使いの娘】
サソリ・ファイト会場近くの殺人。被害者の姉は、犯人に罠を…。
【知恵の値】
情婦宅から誘拐された男が最後に知った意外な真相とは。
【二度目のチャンス】
自宅に入ってきた泥棒と知り合いになった女性の運命。
【スペインの町で三週間】
休暇を過ごすスペインの片田舎には、皮肉な運命が…。
【ガラガラヘビの男】
ヘビを使った奇妙な賭博を巡る物語。