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呪われた首環の物語

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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不思議な世界 ★★★★★
独特な文化を持つ3つの人種。ダイアナの不思議な描き方で、現代の
生活を客観的にとらえることができる。
作中、結婚の謎解きに一つ目は妻の助けで解き。二つ目はドリグの助けで。三つ目は人間の助けで。
相互理解の大切さや、親子関係の機微もさりげなく盛り込んで、
ファンタジーならではの変身したり、不思議な能力。
ダイアナの世界は独創性に満ちてて、ひとくくりの作品でないからおもしろい!
言葉の魔力 ★★★★★
トールキンを思わせる正統派ファンタジー。舞台は神話の時代か、はたまた異世界か…と思いきや、またまたこの作者にしてやられた!!!という感じです。

日本にも「言霊」という概念がありますが、そういった「言葉の持つ力」を強く感じさせられる物語でした。
それに、私が今まで読んだジョーンズ作品の中で一番主人公に共感できた物語でもあります。
ゲイアが父親や姉弟に対して抱いているコンプレックスとか、それゆえに努力する姿とか…。

人間とドリグと巨人。それぞれの思惑に呪われた首環が絡み、収拾がつかなくなるかに見える三者の関係。
事態を打開する鍵となる「三つの力」とは?
やっぱりジョーンズ作品は、読み出したらとまらなくなるのでした…。

いつもと違う雰囲気です。 ★★★★★
 彼らは湿原に住んでいる。巨人からその身を隠し、水に住むドリクと敵対しながら。巨人とドリク、二つの敵がそばにはいても、太陽の民の彼らは、幸せに生活をしていたのだった、その呪われた首環を手に入れるまでは。
 いたずらにドリクを殺し奪った首環、その首環にかけられた呪いは、巨人をも巻き込み、彼らの住むその湿原を奪い去ろうとしていた。

 ダイアナさんの常連の方は、この本を読んだら"ん?いつもと違うかも"とお思いになるのではないでしょうか。いつもならドミノが倒れていくように、バタバタと色々な事件が起きて、主人公と一緒に物語に巻き込まれるのですが、今回はなんだか真面目なファンタジーなのです。

 でも、普通じゃない展開はいつものとおりです。なんたって、巨人が××なのでございます。普通のファンタジーを読んでいたつもりだった私は、この辺で"ガン!!"と頭を殴られたようなショックを受けました、「やっぱ、あなどっちゃダメだぜ」。そこからは、殴られっぱなしです。

 解説を読んで分かったのですが、初期の頃の作品ということです。初期の頃から、こんなオリジナリティ溢れる作品を書いていたのかと、愕然としました。「負けたよ、今度もあんたに負けちまったよ」って、感じです、ふー。これもまたお気に入りの作品になってしまったのでした。

三つの力、三人の力。 ★★★★★
いつものことながら、ジョーンズの家族の描きかたには感心してしまう。
父親と息子ってそういうとこあるよなあ、と大きく頷きながら読めるところがたくさんあるのだ。
例えば、頭ではいろいろ考えているのに、言葉ではうまく伝えられないこととか、
親や兄弟に対してコンプレックスを抱えていることなど、
自分の経験がとても生かされているのだと思う。

わりと初期の作品なので、ひねりや隠されたネタなども少なく、
今までジョーンズの訳本を読んできた方には逆に新鮮かも知れませんね。
現にわたしなど途中から「えっ?」と思いましたから。
巨人の石や美しい金細工の首環などのケルト伝説を随所にちりばめつつ、
様々な社会的なテーマを考えさせてくれる筆致はジョーンズそのものといった感じ。

でもこれはやっぱり少年の成長物語でしょう。
イギリスの地理が得意な方は、もっと楽しいですよ。
これまでと違った雰囲気の、佐竹さんの絵もいいです。