インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

ウィーンの冬 (上) (ウィーンの冬) (集英社文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
EXCITING ! ★★★★★
大河小説ファンとしては一気に読破するつもりで、改めて「中欧三部作」という触れ込みの文庫版をすべて買い揃えてから、わくわくしながら読書態勢に入った。第一作目『プラハの春』から『ベルリンの秋』ときて、いまやっと『ウィーンの冬』を充実感とともに読み終えたところだ。
 第一作では、はつらつとした青年外交官であった主人公が、最終巻では初老を迎えている。時は移ろい、まがまがしい外交の裏街道から静かに去っていく後姿が予見できて、何かしら寂しくなった。もっともっと読ませてほしい、というのが本音。「主人公と作者はまったくの別物」と春江も言うだろうが、本書を読み込む限り、主人公はやはり著者の生き写しだ。作者としては、長年数々の現場を踏んできた主人公の後半生にどうしても決着をつけたかったのだろう。
 本書ではウィーンを舞台に、オウム真理教をモデルにしたカルト集団と北朝鮮の野合ぶりが描かれている。うわさには聞いていたが、これほどまで強く共犯関係にあるとは知らなかった。春江は北朝鮮の悪意を堂々と暴いて見せる。日本の「北朝鮮シンパ」は目をむいて反論するか、無視を決め込むか。
相変わらず、「やっぱり」と思わせるディテールは元外交官だからこそ描かれたものだろう。もしかしたら著者はインテリジェンス畑にいたのでは、と推察する。この点からして、春江一也のような日本人作家は類を見ない。春江一也はそれだけでも充分貴重な存在だ。虚実皮膜の小説を読む醍醐味というものがここにある。

 
駄作です ★☆☆☆☆
「プラハの春」と同じ作者が書いた、とは思えない。期待を全く裏切られてしまいました。「プラハの春」の続編の2作は必要ないのでは。読むに値しません。