電車に乗った時、いかにも「恐そうな人」が座っていたら、その人のすぐ隣に座るのはためらわれる、なんて事を経験した事はありませんか？
人間の持っている縄張りを、様々な実験によって、それの特徴、変化をわかりやすく書いています。コミュニケーションを円滑に行うには、相手との距離も非常に重要であることがわかり、なかなか面白かったです。これを読んだ後は、外での人間観察が一層楽しめる事請け合いです。

　数々の実験や調査をもとに、様々な観点からなわばり（パーソナルスペース）について述べている書です。と書くと、小難しそうに聞こえるかもしれませんが、そんなこと全然ないです。一般の人が楽しめるように分かりやすく書いてあります。読んでみると、大学の先生ってこんな実験までするのかあ、とびっくりするかもしれません。

　読んだ後に、外に出て周りの人たちを観察すると面白いですよ。きっと、「本の通りだ!」って感じると思います。また、この本を読むと、人付き合いが上手になります（かもしれません）。