つまりは自我の主体性をおびやかすものがコンプレックスというものであり、
それをどう見つめていくかによって成長の仕方も変わってくる。
ただコンプレックスというものについてはその人間によるところが大きいので、
その解消には自分自身の力が必要になってくる。
さらにこの本では『死』に直面した人間ほどコンプレックスを解消できる、とも桊いてある。
コンプレックスを作っている根源を殺すことが出来たとき、それは達成されるようだ。
もっとも、殺すものによってその人間がどのようになるかは自分次第のようであるが。
コンプレックスは心的生命の焦点であり結接点である。
まだまだ人間自身、解明できていない自分自身の内面の世界、
そこを改めて見つめなおし、各々の成長を考えてみるのもまた良いと思われる。