いわゆる伝統的な和食の調理法や素材の組み合わせに縛られず、粗食や厳格なマクロビに漂いがちなストイックゆえの辛さも感じさせない、大らかなレシピが並びます。肩の力を抜いて、ピュアなもので自分の、家族のお腹を満たしたい、と自然に思わせてくれる本です。料理も料理本も好きで、食べたいもの、作りたいものの傾向に波がある私にとっては放浪から戻ってくる基点的な存在です。よく言われることですが、日本人である以上、日本由来の日本産の食材を多く取り入れることは自然にかなっているのだということも、この本は自然に納得させてくれます。健康食周辺で定位地を決めかねている方々にはこのシリーズはお勧めです。他の、仰々しくポリシーを謳ったレシピ本にはない、柔軟さ＝自由な知恵があると私は思います。

玄米やそば米（ソバの実）などを使ってシンプルに美味しい食生活を
するヒントを教えてくれる本です。朝から夜までのレシピ、デザートも
ちゃんと載っています。華美でないけれども、心のゆとりという
贅沢の中で美味しく健康に過ごしてみる人生というのは豊かなものかも
知れませんね。いろんな基本が述べられているので、それらを

組み合わせたりしてバリエーションもさらに増やせそうです。

朝、昼、夕の代表的メニュー、豆、乾物を用いたメニュー、みそ、塩を生かしたレシピなど、基本から学べる一家に一冊あると便利な料理本。おやつに関しても充実していてフルーツあんや素材の甘みを生かした甘味や、ごはんやうどん、そばの残りを再利用したおやつレシピはとても参考になりました。全体的に油料理が少なめで、炒め物はごま油使用が多く、読んでるだけでも身体の毒素が抜けていくようなとにかくピュアなレシピづくめです。