少なくともノスフェラスの奥地にあるという「星の船」については、グィンサーガ初期の段階から伏線は仕込まれていたものだ。こういう展開になることは、予想できるはず、と言われかねない。
それにしても登場人物たちのだらだらと続く長セリフはどうにかならないものか。本来状況描写として描きそうな場面も、セリフの中で説明しているし、都合よく様々な解説をはさんでくれる説明口調のコンピュータ(!)まで登場してしまい、ますます拍車をかける。
唯一の救いは最後の展開。今後への期待を抱かせる・・。
で、肝心の内容ですが、まさしく「そうきたか」という結末です。
外伝の「七人の魔導師」へ繋げるためにいつかはこういった経験をグインがすることにはなるだろうと思っていたのですが正直かなりショックを受けました。
感想を一言で言うなら「とにかく続きを読ませてくれ」、といった感じでしょうか。
ゆうなればこれぞ!!長編小説の醍醐味でしょう。
語り具合も、前作と比べれば格段に良くなった思われます(前がひどすぎたと
いうこともありますが・・)。
巻末の最後の言葉・・久々に次回が待ち遠しい~~~~~~