不動の3人が揃った最初のアルバム
★★★★☆
カナダのラッシュのセカンドアルバムです。
このアルバムからドラマーがニール・パートに変更になっています。だからなのでしょうか、このアルバムでは既にラッシュミュージックが確立されています。
この時代のラッシュは歪んだギターサウンドにヒステリックなヴォーカルというレッドツェッペリンみたいな形容がなされますが、やってる音楽そのものはあの名作2112の原型のような音楽です。
ゲディの声ははっきりと好き嫌いが別れると思いますが、ストレートなハードロックに飽きたらない方に是非一度耳を傾けてみてもらいたいと思います。
ナイフで切ったような…
★★★★☆
一言でいうと、切れ味の良いナイフで切ったような音です。とてもシャープで無駄が無い。ゲディのボーカルも今とは違って金属的なハイトーンボイス。
でもよく聴くとアレックスのギターは空間的な広がりを出そうと、いろんな工夫をしてます。アコースティックギターを使ったり、歪みを控えた音色を使ったり、単なるヘビーメタルとは一線を隔すような音作りです。
このアルバムからドラムのニールが参加、歌詞の作風が前作とまったく違います。でもこのアルバムの何曲かはニール以外が作詞していますが、その作風のコントラストがまた面白いですね。
カッコいい曲いっぱい
★★★★★
今日もいきなり①「心の賛美歌」がカッコいい。複雑なドラムのパートにはびっくり、ヴォーカルが甲高く切り込んできてびっくり。目が覚める。続いて②のロックンロールでノリノリだ。続く、複雑なドラム、曲展開の③「ビニース~」で気分はばっちりプログレハード。いきなりインストもなく始まる、大作④「岩山のテン(漢字が入ってなかったのでカタカナ)」でじっくりと音楽に浸り、集中した後、表題作の⑤で元気復活。アコギの響きも気分よい⑥で息を抜き、⑦「リベンデル」でしんみりとウイスキーグラスを傾け、ラスト⑧その名も「イン・ジ・エンド」で、また何度も繰り返す日々の中の「ある一日」を終わらせる。
というわけで、どれも優れた曲であり、払った金額に相応するひとときを楽しめました。あなたも一枚どうでしょうか?
既に完成されていたプログレッシヴフォーマット
★★★★★
RUSHの入門編としてだけではなく、本作そのものがとても楽しめる。各楽曲は次作や初期三部作などと比べると若干小粒ではあるが、それでもロックアルバムとしては十分大作であり、聴き応えがある。本作を聴いて改めて、RUSHの音の重厚さ、複雑さ、そしてそのなかで時折見せる明るいリズミカルなフレーズを感じることが出来た。既にRUSHの有名作を持っている方々へもお勧めしたい。
ハードロック時代のRUSH(1~4作目)の中で最初に聴くアルバムかな?
★★★★☆
新しいファンの方が違和感を感じる、シンセが全く活用されていない頃のRUSHのアルバムですが、非常に力があるアルバムです。
特にオススメはBy-Tor & Snow Dogの前半部ですね(後に発売される3枚組ライヴ盤、Different Stagesの中でも、この曲は突出しています)。
Anthem、Fly By Nightもカッコ良く、初期の4枚でどれを聞くか迷っている人は、いきなり名作「2112」に行くよりは、まずこれを聴かれたらと思います。