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隠されてきた銀行の真実

価格: ¥1,890
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: ファーストプレス
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納得納得 ★★★★★
メガバンクへ就職したいと考えていたので、購入。
銀行内部を経験しているだけあって、
ためになる情報が多かった。

会社説明会とかだと、上辺だけの情報しか得られないので、
こういう形で情報を伝えてくれる本は良いと思う。
ここにいわれることが顧客にとってそれほど重要だろうか? ★★☆☆☆
本書は一般個人顧客(いわゆる富裕層ではない)の観点から見て邦銀のあり方がいかに問題かを書いているものである。金融庁関係者の好意的な書評もあり、かなり期待の上で読み始めた。一般向けの本なので、書きぶりがややジャーナリスティックといった点はよいとしよう。しかし読み始めてがっかりした。

冒頭に、いかに銀行がよくないかという例として、「外貨建預金で為替手数料や税金を考えると円預金とほとんどかわりなく、それゆえ手数料の低いFX取引に利口な預金者は流れる」という趣旨のことが書かれている。しかし、預金とFXでは、株取引でファンダメンタルとデイトレが違うことと似て、需要や利用者の期待は違うだろう。それを代替可能かのようにいうのはおかしいと思う。

次の事例は、公共料金の支払いについて、「コンビニでは利用者至便なのにひきかえ、銀行はそうでない」という。それはそうだが「だから銀行はビジネスチャンスを逃しているのであり、引き落としも利用できないいわゆるゴミ顧客もひょっとしたら儲けのたねになるから大事にしろ」というのはおかしくないか。常識的に判断してコスト高ならば撤退するのが正しく、それができない(官庁に遠慮して公共料金取扱いをやめることができない)経営姿勢にこそ問題があるのだと思う。その次の「勘定を1円レベルの正確性にこだわるのはおかしい」とするが、その結論的な当否(実際にどうすべきかは極めて難しい問題でここに書いてあるような単純なことではあるまい)はともかく、44頁に書かれているアメリカではどうとかいう話は事実に反している。ここらへんまで読んで正直つらくなってきた。

顧客保護は重要だが、上の2件を含め本書に色々指摘されていることの重要性はそれほど高いものだろうか?評者なら、多彩な商品サービスを増やすことにより、少々リスクはとるがゼロ金利にしばられない投資条件をなにより提供してほしいと思う。ここ10年、金利は実質ゼロ、株は日経平均で長期投資していればこれまたゼロという惨状にあり、某事務次官が非難するデイトレか本書ご推薦のFXくらいしかやることがない状態に日本の市場がある。そのような市場になっていることに邦銀が関係していることこそが最大の問題ではないかと思う。