渋沢栄一氏の生き様が分かりやすく記されている本であった。

すらすら読める本だった。おすすめです。

あの経営学で有名なドラッカーは渋沢栄一を見直せと何度も渋沢栄一を勉強するように勧めたと言います。
そんな渋沢栄一の人柄、生き方について非常にわかりやすく書かれているのが本書。
まるで渡部氏の講義を聴いているかのような文章で非常にわかりやすくて読みやすいです。
非常におすすめです。

渋沢栄一氏ご本人の本を読んでも、本人の謙遜とか、言うまでもない、と言ったことで、本当の気持ちや真の意味といったものを即座に読み取ることは難しい。

渡部昇一氏のような抜群の見識を持ったかたが、渋沢先生の本を読み込んで、時代背景や、人間関係などを含めて、渋沢先生の考えや、行動を解説してくださるので本当にありがたい。

渋沢栄一の伝記であれば世にいくらでも或る。業績ばかり並べられてもすごさが分からんぞ。内容の濃い本を書いてもらいたい。

なぜこのような偉大な人をもっと学校で教えないのか？

「明治時代に銀行などを創った実業家」

くらいしか認識されていない渋沢栄一。

ただこの本を読んで渋沢栄一が
いかに今の日本に影響をもたらしたかがわかる。

さらに、「論語とそろばん」の考えをもとに
商人の心構えを教えていった。

企業の不祥事が多く取り沙汰されている今、
もう一度渋沢栄一の想いを知ることはとても重要だと思った。

ぜひ、高校生、大学生あたりにもっと読ませて欲しい。