自信満々でイカアサマしていた卑怯者が足元を掬われる瞬間を
見るのが最高の漫画です。

ギャンブルの駆け引きなどももちろん面白いのだがこの漫画のキーワードとなる「暴力」が露わになる格闘シーンが凄く好きです。あとこの嘘食いの世界観で個人的に魅かれるのが賭朗立会人達の服装が常にスーツとネクタイ姿の紳士的な雰囲気なところで、恐らくその「紳士」と相対するから「暴力」がよりかっこ良く鮮明に際立つのかなと思います。この巻で伽羅が箕輪立会人に紹介させる回想で立会人達が沢山集まっている場面とか好きですｗ

嘘喰いという作品はギャンブルとバトルを交互に描いているようなマンガだけれど、今回は久々に派手なバトルシーンが描かれている。
前半は伽羅×夜行丈一×カラカルのそれぞれの因縁を絡めたバトルロワイヤル。
暴では伽羅が一歩抜きん出ているような描写だけれど、結末はちょっと唐突な印象。

後半は嘘喰いVS警視長官が実物大ラビリンスでの賭朗勝負に挑むまでの経過が描かれている。
テロリストや雪井出には余裕で勝利して来た嘘喰いが、今回は天真の狡猾さにゲーム前に屈辱を味わうことになる。