シリアスさが増してきたように感じます!
★★★★★
「だめんず・うぉーかー」4巻目に入ると、徐々に「だめんず・うぉーかー」のタイプが形成されてきています。ダメな男に引っ掛かる女のタイプが描かれてくると同時にダメな男の特徴も輪郭がはっきりしてきています。ダメな男の嘘は、よく考えてみると自分を偉く見せるときにしばしばついてしまう嘘なのですが、嘘をつき通す程度でだめんずになるかならないかの境目なのでしょうか。などと、真剣に考えてしまうようになってきました。女性も、きれいな人が続々登場するのですが、きれいなだけが幸せの条件ではないことがよく分かりました。当初のシンプルな「だめんず」話から、「合コン話」や「テレビドラマ」話など膨らみ始めたよう感じられます。中村うさぎの「だめんず」体験が登場するのですがこれも凄いですね。これまでの体験は、凄くてもくらたまとヨーコ会長のギャグに負けるのですが、うさぎさんの体験だけは、切実さを絵から感じてしまいました。単行本への書き下ろしは「もえたま24時」になっていて、憧れたアニメや架空人物を描いています。巻末は室井祐月との対談になっています。