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光の海 (フラワーコミックス)

価格: ¥420
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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閉じているのに、広がる世界・・・! ★★★★★
小玉ユキさんの作品は、一度も読んだことがありませんでした。
たまたま、「坂道のアポロン」の無料立ち読みを読んだところ
気になる作品だったので、まとめて単行本を購入する前に
作者の世界観を知る為のお試し作品として、この短編集を購入してみました。

読んだ感想は、新鮮!とにかく新鮮、青い。
でも、どこか優しくて懐かしい作品たち。

<当たり前のように人魚が存在している世界>を舞台にした短編集ですが、
なんというか、本当に身近に人魚がいるんじゃないかって
誤解しちゃうくらい自然な描き方。

私が一番好きなのは、スパンコールのホットパンツが出てくるお話。
人魚と人間、と言うよりは、少しだけ大人っぽくてキレイな女の子と
その子にコンプレックスを感じる女の子の友情物語として読めました。

どの作品も、設定は非日常なのに、微妙な心の揺れはとても繊細かつ現実的。


この作品集を読んで、坂道のアポロンも1〜6巻まで購入しました。
出会えたことが嬉しいと感じられる、作者さん、作品です。
心にしみるファンタジーの調べが素敵です ★★★★★
 Vサインして照れてる人魚。心の痛いとこ突かれて顔を真っ赤にする女の子。大好きな先輩に身体を寄せられてドキドキする中学生。勇気を出して行動した後、吹っ切れたように微笑む女性。
 人魚にしても人間にしても、作者が描く少女の表情がキラキラと輝いていて、すごく生き生きしているんですね。少女たちが見せる束の間の表情の、なんて魅力的で素敵なこと。まぶしい光のきらめきと寂しさを湛えた哀しみの翳という違いこそあれ、絵本と漫画と表現手段の違いこそあれ、その見事な表現力は、絵本作家・酒井駒子に通じるものがあると思いました。本書の中、少女たちがこちらを見つめる眼差しは、カシャッと音立てて切り取られた忘られぬ写真のよう。彼女たちの素敵な表情に、ドキドキしました。

 人間とは別の世界に生きる人魚を接点として、どうしようもなくあふれ、こぼれてくる人の思いを描き、歌い上げた短篇が五つ。「光の海」「波の上の月」「川面(かわも)のファミリア」「さよならスパンコール」「水の国の住人」。
 なかでも、父親と自分の世界への侵入者である人魚に、複雑な思いを抱く女の子の心の内をすくい上げた「川面のファミリア」、やがて大人の女へと変身する少女の淡い恋心、心のざわめきを描いた「さよならスパンコール」、この二篇にやられました。

 『flowers』2006年1月号から12月号にかけて掲載された、人魚をめぐる五つの恋物語。田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』に小川洋子の『海』、それぞれの短編集を手に取った時の感触をふと思い浮かべた一冊。心にしみるファンタジーの調べが素敵です。
何度も読み返したくなる ★★★★★
絵もストーリーもよくって何度も読み返したくなります。
ファンタジーなのに本当にこんなことがあったりして・・・・っておもっちゃうくらいリアルです。
小玉さんの作品は絵だけじゃなくストーリーもいいので大好きです。
小玉ユキだからこそ描けた、人魚の話。 ★★★★★
人魚の話。
時代は現代、場所は日本のどこかの海や川に面した町。
そこでは人魚が、伝説ではなくごくありふれた風景として、人の営みの傍らに生息しています。人々は日常の日々の中で人魚たちと出会い、触れ合います。人にごく近く、しかし決して人ではない生き物である人魚。その存在に戸惑いながらも、自然に惹かれる心の動き。それを描くすっきりとした筆が、とても細やかで、なんといっても読後感の切ない気持ちよさがたまらない。

表紙を見て単行本を衝動買いしたのですが、予想外の「当たり」でした。今何度も読み直しているのですが、全然飽きません。200ページにも満たない新書版サイズ1冊にまとめられた作品で、こんな体験は、久しぶりです。私はこの本を買うまで、小玉ユキという人を知りませんでした。本に収録されている話はFLOWERSという女性向けのマンガ誌で連載されたものですが、この作品、そして作者「小玉ユキ」は、ジャンルを超えてもっともっと評価されていい、と思います。
もっともっと読みたい… ★★★★★
絵もキャラクターもストーリーも全部良かったです!久々にコミックで興奮しました。オバケのQちゃんや鬼太郎で育った世代なので人魚もその流れでとても楽しめました。映画のスプラッシュも好きでしたし。ストーリーはリアルでせつなくまさに人間のお話なのに人魚の世界もそこに違和感なく溶け合っていて素直に入り込めました。もっと読みたいなと思っています。