Jの総ては絵が奇麗だったのですがこちらは
全体的に絵も話の内容も拙いのでショックでした。
過激なことも交えて必死に面白くしようというのは伝わってくるのですが未熟すぎます。
やっぱり昔の作品なんですね。
思春期にありがちな不幸な自分に酔う話が好きな方にはいいと思います。
幼稚なので続きも気にならなかったです。

著者の最大の武器である絵柄の流麗さと品性ある官能美が遺憾無く発揮されている本作ですが、特筆すべきはその物語の病的な魅力です。

耽美とかエログロと言う側面では全く事足りない物語の引力には脱帽です。主人公トリノスを取り巻く微妙に歪んだ世界が読者を甘く引き寄せてくるようです。シンプルに言うと生々しいまでの独特な絵柄に全く物語が負けていません。


まだ2を読んでないのですが、この怪しい魅力で張り巡らされたトリノスのこれからをどう決着へと持っていくのか、そこで始めてこの作品の価値が決まるかと。しかし1だけでも十分味わえる迫力に敬意を表して★5。

本屋をうろうろしていて表紙と題名に引かれてつい購入しました！だって「コペルニクスの呼吸」って…！アツイ！
読み始めるとすぐに「サーカス」に引かれていきました。
私の漫画鑑定「勘」は狂っちゃあいなかった。
サーカスの内部に官能さを見たことがなかった私には、内容的にもとても満足のいく作品でした。
初めて読んだ漫画家さんだったけれど、大好きになりました。
ほかの作品にも目を通したいです。

好みは分かれると思いますが、まず絵が美しいですし、ストーリーも登場人物の心理描写が絶妙で、気に入った人は２が読みたくなる本ですね。

中村明日美子の世界にようこそ！
中村明日美子入門に最適な漫画です。
漫画というよりも、画集に近いくらいの絵ですが、、、。
　この物語は　サーカスで一番目立たない役ピエロを演じるトリノスの
物語です。時には団長の慰みもの、時には客もとる。
　そんな　ピエロのトリノスには深い傷があり、それを癒し切れぬまま
ピエロとしてサーカスにいたトリノス。。。
　日本の外交官オオナギとの出会い・そして身請けにより　彼の人生は変っていく、、、。
　中村明日美子の息を呑むような美しい絵とダークな世界
　まるで自分もサーカス団員になったような感じで読めました。