YMO解散後の84年に発表された作品で、ジャケットに象徴されるように、無国籍的な美しい雰囲気と気品が漂う。<1><2><4><6><9>など、彼がライヴでたびたび演奏する重要な曲を多数収録。
その後、世界的な評価を得ることになる彼の音楽スタイルは、この1枚で確立されたと言える。高橋幸宏、細野晴臣、大村憲司、近藤等則、ギターの山下達郎、清水靖晃、ムーンライダーズの白井良明と武川雅寛など、参加アーティスト陣も豪華で、非常に完成度の高いアルバムだ。(麻路 稔)
僕のダントツナンバーワンです^^
★★★★★
タイトルの通りです^^
やはり一番の魅力は、曲の多様性でしょう。とても同じ人が同じ時期に作ったとは思えない。
ポップ・ジャズ・不思議系?・アバンギャルド・癒し系・かわいい系?等々。
しかし、全曲で共通しているのは、やさしくシンプルで美麗なメロディーがあることです。
メロはシンプルですが、周りのバックやコードは音数が多く、多いけれど整理・計算されているので、
決してうるさくなく、メロの美しさをさらに盛り上げています。
また、ポップな1曲目・4曲目のドラムは軽快で、気持ちいいです。
楽器は、アナログ・デジタルシンセ&ピアノ(坂本さん)・生楽器系(その他一流ミュージシャン)とのコラボで、
本当に見事な作曲・演奏で、何回聞いても飽きないどころか、ますます聞き入ってしまいます。すごいです。
音楽の知識がある人々が聞いたら、またその面での評価が高いです。(作曲面、音響面等々)
一方、僕は音楽の大学を出たわけではないので、音楽の知識はごく普通程度ですが、そんなことは関係ないほど
単純に音楽として字のごとく、まさに音を楽しむことができる良質アルバムです。
また、よほど当時の録音技術が良かったのか、現在最新版の、このCDでも十分、音質面も良いですが、
その後に出た坂本さんのベストアルバム(US)で、1曲目・4曲目が収録されており、やはり比較すると音質が
アップしているので、すごくこのアルバムのリマスター版を希望している今日この頃です^^
四半世紀…
★★★★★
このアルバムは高校生当時、小遣いを握り締めてLPを買いに行きました。
確か見開きの紙ジャケットの内側にいろんなイラストや写真がレイアウトされていたような記憶があります。
当時NHKのサウンドストリートを聞きながら、ジャケットを眺めて楽しんでいたのを懐かしく思い出します。
楽曲については皆様のレビューに詳しいですので、敢えて付け加えるようなことはありません。
一つ驚いたのは、自宅でこのアルバムをかけていたら、小学生の娘が嬉しそうに寄ってきて、即興で可愛いダンスを踊りながら一緒に聴いてくれたことです。
世代を超えて楽しめる『音楽』図鑑なのですね^^
良質な音楽
★★★★☆
坂本龍一がポップスに真面目に向き合って作った作品という印象を持ちます。捨て曲はありません。良くレビューで書かれている事ですが、YMOの分かりやすい部分を抽出したような感じというのは、その通りだと思います。ただ、それだけに、YMOで細野や高橋が担当していたベースやリズムの部分が弱いのが、少し残念に思います。ただ、これも坂本自身の好みでやっているのだと思いますが。。個人的には、同じ内容をYMOのようなアレンジでやってほしかったと、YMOファンとしては思わされた一枚でした。
ジレンマからの脱却
★★★★★
音楽図鑑を発売するまでの過程において、坂本氏自身がこのアルバムの青写真について
語っている場面(ラジオ、ビデオなど)を聞いていると、このアルバムに対する「慎重さ」
が非常に伝わってくる。
よく伝えられている約35曲ほど候補のあった曲群から選びぬかれたというこのアルバムの
曲達は、坂本氏にとって現在においても特別な存在ではなかろうか。
その証拠にこのアルバムの楽曲がライヴにていろいろな形態で演奏されている。
またバージョンに変化しようとも、この曲達の興味を落とすようなことはない。
全てが佳曲であるからだ。
このアルバムを作る模様は、フランス発のドキュメント映画「Tokyo Melody」に
詳しく見ることができる。
(残念ながら映像中に録音されている清水靖晃氏のSAXをフィーチャリングした曲は
アルバムに収められることはなかったが…)
またこのアルバム発表近辺で使われていた機材は、矢野顕子さんのライヴビデオ
「オーエスオーエスライヴ1984」で見ることができる。
メインがフェアライトとprophet-5になっている。
また余談であるが
黛敏郎氏との対話を含んだ「題名のない音楽会」でオーケストラヴァージョンにて
演奏された収録曲の「REPLICA」は、教授のリーダーバンド「B2-UNITS」にて1982年に
別名で演奏されていたりと興味深い。
皆さんありがとう
★★★★★
僕はYMO時代から教授のファンなのですが
この「音楽図鑑」はずっとレビュー読んでるだけで
実際音源を耳にしたことはありませんでした
ですが ちょうどAmazonカードに入会することで
¥2000offって甘い言葉に誘われて購入したしだいです(笑)
でも 購入して損はありませんでした
皆さんのレビュー通り 【逸品です】
ここ数年のピアノソロな作品も悪くはないのですが
やはり YMO散解直後の 未来派野郎と併せ
一番脂が乗りきってる 作品だと思いますね
未来派野郎は アバンギャルドな作風のためか
音質が かなりドンシャリ傾向にありますが
この音楽図鑑は 作風もカラフルで 参加陣も豪華で
1984年リリースって歳月を感じさせなく
聴き心地よく まとまってると思います
皆さんのレビューのおかげで
素晴らしい作品を手に入れられて
感謝感謝です!