心の穴を埋めていく。。。オーガニック名盤です!
★★★★★
2000年、Joan Osborneの2ndアルバムです。
前作「Relish」は、どこか重い雰囲気があって、
Joanのボーカルも、ちょっとトゲトゲしい感じもありました。
。。。が、今作「Righteous Love」は、Relaxした雰囲気、Naturalなボーカルに、なっています。
楽曲・サウンドは、Bob DylanやSheryl Crowを感じさせるような、「60's・70's Rockの延長」という感じです。
「時代を選ばない普遍的ないい曲」を「アナログなサウンド」で楽しめます。
一方、Joanは、中近東・アジアあたりの民族音楽に傾倒しているのですが、
それら民族音楽的フレーバーが、隠し味のように、少々入っています。
(Alanis Morissetteの「Supposed Former Infatuation Junkie」ほど濃くはありません)
Joanの歌唱は、とても人間味に溢れています。
人間に優しいオーガニックな歌唱です。
「普遍的な曲」「アナログなサウンド」「民族音楽」「オーガニックなボーカル」etcのこれらの要素を、
プロデューサー・Mitchell Froomが、上手く包み込んで仕上げているのGood!です。
絶妙なバランス、器の大きさを感じさせる、「絶品・陰の立役者」です。
(Mitchell Froomは、Paul McCartney, Sheryl Crow, Bonnie Raitt, Vonda Shepard etcのプロデュースをしている人です。)
前作「Relish」(1995)から、約5年のスパンがあった為か、あまり話題にならず、
セールスも、「前作・全米9位 → 今作・全米90位」と、ダウンしています。。。
が、それでもそれでも。。。
「『Righteous Love』の方が、好き!」 という人も多いのでは?
元気なときも、しんどいときも、
心の穴・隙間に、滋養を注ぎ込んでくれる。。。そんなアルバムです。
「Joan Osborne ファン」には、もちろんオススメ。
もっとオススメしたいのが、「前作・Relishを、あまり好きでない人」!
是非とも、聴いてみてください。
(中古盤・激安です。。。が、決して「使い捨て音楽」ではありません)
(参考)
tr. 4は、Gary Wrightのカバー
tr. 11は、Bob Dylanのカバー です。