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春秋の色 (講談社文庫)

価格: ¥520
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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著者の素顔 ★★★★☆
春秋に関する内容は全体の半分ぐらいで、
残りは著者が若い頃、作家としての
形を模索していたときを振り返っているような
内容が多いです。

私が興味深かったのは、彦左衛門と小諸という
項で、近頃刊行された「新三河物語」の構想が
語られているところでした。
好エッセイ集ですが、春秋時代のことはあまり述べられていませんので注意を。 ★★★★☆
作者のエッセイ約40編に若干の書評を交えた小品集です。タイトルが「春秋の色」とあるので、中国の春秋時代を扱った本かと思う人がいるかもしれませんが、古代中国に関するエッセイは約三分の一といったところ。それも春秋時代に限るというよりは、古代の色、古代の中国と日本といった古代全般がテーマのものから項羽と劉邦、白楽天といった春秋時代よりも後の人、そして漢字の風景、漢字のこと語源のことといった作者一連の中国ものにインスピレーションを与え続ける漢字それ自体の魅力に焦点を合わせたエッセイまで、多種多様です。本書全体としては中国に関するエッセイよりも91、92年頃に作者が種々の媒体で発表した日々の生活、あるいは過去を振り返っての雑感をまとめたエッセイが主といえるでしょう。新田次郎賞、直木賞を受賞して有名作家の多忙な日々を送るようになった時点で息抜きのように書かれた好エッセイが多く、作者の趣味や蒲郡への想い等を知ることができます。エネルギッシュに中国ものの長編・力作を書き続ける作者の、無名時代から変らない飾らぬ素顔に触れてみてはいかがでしょうか。
信長を天才扱いしない異色作 ★★★☆☆
中国古典物小説の作者として人気大爆発した、宮城谷昌光のエッセイ集である。
前半100ページは中国史や漢字ネタで面白くて為になるが、
後半は、売れない時代の焦燥やら、恩師への追憶やら、
小説家なら誰でも書けるエッセイなので、読む必要はない。
蒲郡出身で三河弁や尾張弁や東海地方の風土に詳しい作者の日本史ネタも
それなりに面白い。
東海地方に住んだことが無いのに、信長と秀吉と家康を研究する奴等は、
風土に関する視点がすっぽり抜けているので大笑いである。
桶狭間の謎を宮城谷昌光は簡単に説明してしまいます。
奇襲なんてありませんでした。
信長は天才ではありません。
正攻法で力押しで単純に突撃したのです。
勝てたのは天気が急変して嵐になったからです。
美しい日本語v ★★★★☆
歴史小説家のエッセイです。
とにかく表現が美しく、漢字の使い方にドキリとします。
たとえば「逢」という字。
これには、怪事、妖しいものに会うという意味があるそうです。
よく恋愛映画やドラマで、この字を遣ったタイトルのものがありますが、恋に逢うとは、妖怪に出会うようなものなんですかね(笑)
この本を読んだら、おいそれと漢字がつかえなくなります。
なんとなく ★★★☆☆
宮城谷昌光好きの人には彼の人となりが見えて面白い。
ただ、あまり編集にまとまり感が欠けていてつながりは感じられない。
彼の著作があまりにまとまり感があるだけに余計にそう感じてしまうのかもしれない。
僕は彼の読んできた本の名前のほうがいろいろと参考になって楽しめた。