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春秋の名君 (講談社文庫)

価格: ¥470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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著者の人柄 ★★★★☆
春秋の名君というタイトルですが、
半分以上は著者個人のエッセイです。

幼少期のことや作家になる前のことなど
断片的にうかがい知ることができます。
歴史小説の主人公に関して
仕事人としての偉人と家庭での偉人は
異なっていると書かれていますが、
その点は著者ご本人にも当てはまりそうな
気がしました。
とても謙虚な姿勢が印象的です。
春秋名臣列伝とあわせて中国春秋時代の面白さを味わうガイドに+珠玉の名随筆収録 ★★★★☆
目次を除くと約210頁の本で、全体が3部に分かれており、第1部は94年PHP1月〜12月の連載「春秋の名君」12名の小伝からなり、全50頁超。第2部は93年〜96年発表の多彩な掌編を集めており、「孟嘗君」の執筆、重耳、夏姫にまつわる話や司馬遼太郎さんとの対談の思い出を綴ったもの等を含む計約70頁。第3部は93〜95年執筆の、歴史とは離れた日々の雑感、過去の思い出を語った随筆をまとめたもので、約80頁。第1部でとりあげるのは晋の文公のように作者の小説の主人公になった人もいれば、斉の桓公、楚の荘王のように作者の小説の重要登場人物となった人、その他春秋時代の思想・精神を形成または体現した名君ばかりなので、私は人選に違和感はない。一人一人についての記載は少ないが、最近文庫本が出た「春秋名臣列伝」とあわせて読めば、複雑な春秋時代の格好のガイドになるのではないだろうか。そういう意味で第1部の名君12人の小伝は貴重。第2部、第3部は「春秋の色」の続きのように感じられるが、ここでも作者の好ましい人となりを知ることができる。中でも、司馬遼太郎氏が「街道をゆく」シリーズの最後の取材旅行でわざわざ作者と対談の場を設けたのは有名な話で、司馬氏逝去の直後に書かれた「司馬遼太郎さんのこと」は司馬氏への想いが吐露されており、作者のファンだけでなく、司馬氏のファンにとっても必読の一編といえるだろう。
宮城谷ワールドのガイド ★★★★☆
内容はタイトルにある春秋の名君の簡単な紹介と、筆者の小説における世界観を感じさせる対談などと、ほぼ二つに分かれています。

 これを読むと、筆者が今まで描いてきた主に春秋時代の人物達が、なぜ選ばれたのか、中国史の中でなぜ古代にこだわっているのかが判ります。まず名君として取り上げている面々からして少し偏向しています。史記を読まれた方は多分違和感を感じるでしょう。

 しかし、後半を読むと非常に納得させられます。有名だから取り上げているわけではない、という所でしょうか。
 いずれにしてもファンの方は一読なさるといいでしょう。より深く、筆者の描く世界に入り込めると思います