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戦国名臣列伝 (文春文庫)

価格: ¥637
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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紀元前中国の名臣たちの生きざまに感動する。。。 ★★★★★
宮城谷さんは古代中国を描かせればもはや古今東西最高の文学者でしょう。これまで“主役たち”を描いた素晴しい長編の数々をよませていただきましたが、これは秦の始皇帝による統一直前の、約2世紀半にわたるいわゆる中国戦国時代に特化して、“名脇役たち”16人の生きざまを描いた濃厚なオムニバス。

といってもおおむね年代順。あの「臥薪嘗胆」の舞台となった呉越戦争の世界。「孫子の兵法」の孫子の末裔で、他国の将となったライバルに欺かれて両足を切断されながらものちに斉の軍師としてリベンジする“孫ぴん”の活躍。あの諸葛孔明が憧れた名臣にして名将、“楽毅”(このひとは主役クラスだが)の雄姿。。。いずれも志の高さ、魂の崇高さ、人間としての迫力に自分のような凡人は圧倒されるばかり。。。日本の政治家でこういったクラスの人物がでてくると本当にありがたいとおもうのですが。。。

やがて秦の無敵将軍“白起”の登場からはじまるラスト4章。膨張を続ける秦によって、由緒も歴史もある名門の国々が次々に滅ばされてゆくありさまを描く貴重な読み物になっている。これまでここの部分をよく知らなかったので、この本を買ってよかったと思った。16人の人物伝とともに、戦国時代から秦の天下統一までの流れをおもしろく読みながら理解できる点でも、すぐれた一冊にとしてまとまっているとおもいます。
名将かくあるべし ★★★★★
越の范蠡・魏の呉起・斉の孫・秦の商鞅・燕の蘇秦・秦の魏・燕の楽毅・斉の田単・楚の屈原・趙の藺相如・趙の廉頗・趙の趙奢・秦の白起・秦の范雎・秦の呂不韋・秦の王翦。

皆さんは上記16名の名臣のうち、何名をご存知だろうか。私は、9名だった半分は知っていたことになり、春秋時代より戦国時代に詳しいことが自分でわかった。

詳しいといってもたかが知れているのだが・・・。

このメンバーの中で始めて知った人物に藺相如がいるが、エピソードはいくつも知っている。しかし、この列伝でずいぶんと鮮やかに紹介されていて、もっと詳しく知りたくなる。

また、これは春秋名臣列伝と対を成すものですが、私はこちらの戦国名臣列伝のほうが読んでいて楽しかった。

おそらく、それぞれ質は良いのですが、読み手がどちらに詳しいかで優劣?が決まるような気がします。
おすすめです ★★★★★
春秋名臣列伝も読みましたが、
やはり戦国時代こそ名臣の時代です。

有名な名臣が続々登場し、どの部分も
おもしろいです。それぞれの国の存亡が
重臣の質に左右されていた戦国時代。
とてもおもしろかったです。
面白かったよ ★★★★☆
越の范蠡・魏の呉起・斉の孫・秦の商鞅・燕の蘇秦・秦の魏・燕の楽毅・斉の田単・楚の屈原・趙の藺相如・趙の廉頗・趙の趙奢・秦の白起・秦の范雎・秦の呂不韋・秦の王翦。

皆さんは上記16名の名臣のうち、何名をご存知だろうか。私は、9名だった半分は知っていたことになり、春秋時代より戦国時代に詳しいことが自分でわかった。

詳しいといってもたかが知れているのだが・・・。

このメンバーの中で始めて知った人物に藺相如がいるが、エピソードはいくつも知っている。しかし、この列伝でずいぶんと鮮やかに紹介されていて、もっと詳しく知りたくなる。

また、これは春秋名臣列伝と対を成すものですが、私はこちらの戦国名臣列伝のほうが読んでいて楽しかった。

おそらく、それぞれ質は良いのですが、読み手がどちらに詳しいかで優劣?が決まるような気がします。
中国史で一番面白い戦国時代の骨格がわかるお薦めの本 ★★★★☆
同じ作者の春秋名臣列伝の続編として位置づけられる作品だが、こちらは作者が戦国時代の始まりとする紀元前475年以降秦の統一までの時代の名臣16人をとりあげる。春秋名臣列伝には始めてその存在を知った人もいたが、こちらは作者の小説や、史記、十八史略等でおなじみの人ばかりだ。戦国時代はご存知のように、七雄と呼ばれる強国が軍事・外交でしのぎをけずり、諸子百家の思想が花開いた時代。私が中国史で一番面白いと思う時代だ。その時代をもりあげた傑人の列伝だから面白くないはずがない。楽毅、呂不韋、范雎のような作者の小説の主人公、商鞅、田単、藺相如、廉頗、白起のような脇役も16人に含まれている。春秋名臣列伝もそうであったが、本作では小説のように想像の翼を大きく広げることはせず、史記や戦国策等の文献同士の記載の矛盾・曖昧さに悩みつつも、時には推理を交えて、彼らの魅力あふれる生き様を文献資料から読み解く。その結果、既に知っている話でも新鮮に感じられ、かつ戦国時代の主要人物の相関関係を掴むことができる。実に楽しく、かつ戦国時代の流れを整理するのにうってつけの作品だ。なお、単独の列伝には仕立てられてないが、趙の武霊王、刺客荊軻等この時代を語るに不可欠の人たちのエピソードも散りばめられている。

欲を言えば、平原君だけは若干多めに触れられていたが、戦国の四君の列伝も載せれば戦国時代の本として完璧になっただろう。しかし、四君を書くと本1冊になってしまうのも事実。四君を知るには伴野朗氏の「士は己を知る者のために死す」の併読を薦める。それから、范蠡を含め呉越の激闘は春秋名臣列伝の方にまとめた方がわかりよかったのでは、との感想を持つ。