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自閉症なんか怖くない―低機能広汎性発達障害者とのつきあい

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: 学苑社
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ノンフィクションなのだ ★★★☆☆
~ここに挙げられている『強度行動障害者』達は実在する
つまり、こういった悩みを抱える家族があり、こういった障害を有する人達が生きている
身近に障害を有する人がいない場合、自分から手を伸しその世界へ飛び込まない限り、決して目にすることの無い壮絶な暮らしぶり
~~
本書はそれを、障害者福祉に携わったことの無い人にも、イメージし易いように書かれている
イメージし易く書かれているが故に、専門書というよりむしろ小説のようだ

ここに書かれた支援方法や援助観は、現在言われている『ノーマライゼーション』とは反すると思われる向きもあるだろう
~~
だが、真に社会に受け入れられる『不適応行動者』の姿とは何か? それを真摯に目指しているという点を汲み取って欲しい
そこから先の判断は、個々に委ねたい~

勇気を出して読み、勇気をもらいました ★★★★★
 自閉症という言葉は世間でもよく知られるようになったけれど、広汎性発達障害という用語を聞いて何のことか分かる人は、まだまだ少ない。まして、低機能といわれる広汎性発達障害者の、成人後の実際の生活がどのようなものであるのか、具体的に見聞きしている人は、私の周囲では皆無である。保健所の検診などで、広汎性発達障害の疑いがあるなどと仄めかされた親たちは、なんだか分からず途方に暮れるしかない。自閉症じゃないのだから、様子を見ていれば治る見込みがあるのかもしれないと、心もとない期待を抱かされる場合さえある。まだ幼い私の子供も、広汎性発達障害と言われている。言語がほとんどなく、生活スキルも乏しい。この子の将来のために、今何をすることが必要なのか知りたくて医師や障害児施設の職員などに相談しても、有意義なアドバイスは得られなかった。子供のために何をしていいのか分からず、先の見とおしも得られないまま、ただただ本を買い集め、読み漁るうち、この本に出会った。かなり苛烈な事例が多く紹介されているようで、正直、読むのが恐ろしいと思った。けれども著者の、まさに渾身の力を持って障害に立ち向かう姿を読むうちに、親にできることは、まだまだあるはずと思えるようになった。子供の将来を絶望から遠ざけ、少しでもよくするために、必要とされる覚悟がどんなものであるかも想像することができた。それは周囲の専門家のどなたにも教えてもらえなかったことである。