すでにさんざん語り尽くされているにもかかわらず、これを聴けばやはり語らずにはいられなくなる名盤中の名盤。降臨とはこのライヴのことを指すための言葉か。

初めて聴いた高校生の頃の感動が甦りました。ロンとトニーのリズムセクションの凄いこと！特に、トニーは「ちょっとやりすぎじゃない？」ってくらい強烈ですね。フレディーやショーターのソロも、コテコテのJazzではなく、Fusion色が漂う切れの良い、わかりやすいものです。
超大物同士で音楽的にどうのこうのというより、「スゴイ！」「楽しい！」「気持ちイイ！」という、まさにライブの原点そのものだと思います。くっそー、当時の映像があればなぁ～!!!!!!!!!
ちなみに、FM東京の「My Dear Life」を聞いていた頃を思い出しました。

既にして伝説のライブですね。田園コロシアム。ライブ盤を聴くとその場にいたかったな、行けば良かったな、なんでチャンスを逃したのかなと思う事って良くありますよね。これを聴くとまさにそう思いますよ。ずぶ濡れになろうが、これだけ素晴らしいライブが体験できればOKでしょう？　しかし、演奏は凄まじく、そして楽しい。(ハービーのお茶目なMCも。。）トニーウイリアムスは既に宇宙に旅立ったし、フレディハバートは引退同様ということで、そういう意味ではVERY SPECIAL ONETIME PERFORMANCE。演奏の特徴としては、もの凄くみんな元気で音が立っている。そしてミステリアスなところが失われていない。妙に芸術していない。抽象的になりすぎていない。エンターテイメントしている。ジャズである！　ということで、見事にバランスがとれていると思うんですよね。フレディのハイノートの連発ヒット、ウェインの攻撃的で唐突な音の出し方、印象的です。最後に入っている"STELLA BY STARLIGHT/ON GREEN DOLPHIN STREET"のハービーとウェインのデュオ。スリリングですね。いや、これ最初ステラやる予定じゃないのに、ウェインがすっとあの曲に入っていったっていうのは知ってますが、予定調和的じゃないところがかえって良い結果に。。

このCDは、田園コロシアムで行われたライブアンダーザスカイ79でのライブ録音です。FM東京が録音を放送しており、お聞きになった方も多いかと存じます。各プレーヤとも非常に若々しい、エネルギッシュな演奏が魅力です。２日にわたる公演の１日ごとに１ＣＤを割り当てており、重複する曲目の二日間での違いを比較するのも一興です。２５年ぶりのタイムカムセル開封に心をときめかせてください。２４ビットディジタルリマスタリングがあなたを２５年前の世界へご案内いたします。