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小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者 (人物文庫)

価格: ¥693
カテゴリ: 文庫
ブランド: 学陽書房
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本物の政治家たる姿を垣間見た! ★★★★★

 あまり、順風満帆とはいかなかった青年期から、与えられたチャンスを生かして、東京市の技官から、これまでの自分の持ちうる知見を最大限に生かして、住民のために有機的な組織つくりをはじめ、様々な取り組みは「信念の人」という印象でした。
 また、国民から、一時的な批判や阻害要因が存在しようとも国民の利益を最優先し、様々な知恵や工夫を駆使して、近代国家を目指す理想的な政治家の姿を克明に著した書であり、筆者には実際の公共政策を担当した者だけに理解できる具体的で、力強い表現がいたるところに観られ、とても感動できる一冊でした。
結構尊敬できる人だなぁと思いました。 ★★★★★
「金を残すは下、事業を残すは中、人を残すは上。」の言葉だけを知っていて、この本を読んだのですが、結構自分の仕事と照らし合わせてすばらしい仕事をしている人だと分かりました。私は技術者なのですが、ある意味一つの生き方の理想像だと思います(借金や豪快な口調は不幸も招きますが)。

二本の明治、大正、昭和の時代ですと、もっと他の人が有名なのですが、地道に二本の基盤を作ってきた人がいたということは、尊敬に値すると思います。そういう基盤を受け継ぐことを大事にすると共に、自分もそのようなものが伝えらる人になりたいなぁ、と思わせる本でした。
子供のころから… ★★★★★
スケールの大きな人だとは知っていたけれど、
子どものころから相当まわりをてこずらせた
頑固できかん気の「逸材」だったことがわかる
エピソードがとてもおもしろかった!

本人の才能と努力もさることながら、周囲に
とても恵まれて、それゆえに
その個性が開花していったのだなあと
思わされるエピソードも満載。

子育てや会社での人材育成にも参考になるような
本かもしれない。
現職都庁マンが書いた異色の技術官僚伝 ★★★★★
医師にして、台湾民生長官、満鉄総裁、東京市長そして一時は総理待望論まで出た、異色の技術官僚の評伝です。 一見、脈絡の無い経歴ですが、一貫して流れるのは、科学的な行政によって日本を近代化しよう、欧米の餌食にならぬ強い国にしようという気概。 大いに感銘を受けました。 しかし、圧巻は、最後の臨終に際して、自らの生涯を語らせる部分。 筆者渾身の評伝で、後藤の70年の生涯を短い文章でまとめ上げた力量は圧倒的です。 政治も官界も指針・矜持を失って漂流している現在、多くの方に読んで頂きたい優れた評伝であると思います。
現代にこそ必要な人材 ★★★★★
後藤新平の生涯がいきいきと描かれています。
明治・大正の時代にこれほど進んだ考えの持ち主がいたとは、正直驚きました。
しかし、残念ながら後藤の考えは主流派ではなく、現代にも同じような課題が持ち越されています。
今、こういう人がいれば、と思わざるを得ません。
首相候補になるくらいの人物でありながら、これほど気持ちのいい人は珍しいと思います。
それに比べて、現代の政治家・官僚は…
明治という時代がこういう人物を輩出したのでしょうか。