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後藤新平 日本の羅針盤となった男

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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大衆とともに生きる後藤新平を描いた素晴らしい本 ★★★★★
 後藤新平に関する本はいろいろあるが、一冊選べと言われたら、私は本書を推薦する。それは、本書が、後藤新平という人の業績と魅力の中核、「無私の精神」とでもいうものを中心にすえてこの人物を捉えているからである。本書から引用してみよう。

 「朝敵」と蔑まれたところから成り上がる後藤新平の人生が華麗な輝きを放つのは、人間の群れが生き続けるために必要な「公共(パブリック、コモン)」に「経綸(国家の統治策)」という発光体を持っていたからだ。それは、権力者が民衆に忠誠を強いる滅私奉公の公ではなく、為政者自身が「私」を捨て、大衆とともに生きようとする思考の基盤であった。その志向性が、新平を、帝国主義列強がひしめく大海原に船出した近代国家日本の針路を測る「羅針盤」に押し上げたのである。

 後藤新平をこれほど短い言葉で端的に描いている文はない。
 なお、晩年、後藤は、ボーイスカウトの少年たちに「自治三訣」を説いていた。

 人のお世話にならぬよう、
 人のお世話をするよう、
 そして酬いをもとめぬよう。

 本書を多くの人、とりわけ政治家や行政に携わる方々に読んで欲しいと思う。
21世紀の後藤新平はいないのか? ★★★★★
蔡 焜燦氏の「台湾人と日本精神」を読み、後藤新平が
一般的にイメージする植民地経営ではない台湾経営を行ったことを
知り、より詳しく知りたいためにこの本を手に取りました。
官僚になったあと、疑いをかけられたために牢獄に入る。
しかし、疑いが晴れるとどんどん出世し、台湾経営だけではなく日清戦争の戦後処理、満鉄経営そして帝都の再建に取り組む。
読んでいると後藤新平は公共のために尽くすタフな人間であると思う。
台湾経営では後藤新平が提唱する台湾の鉄道や銀行をつくり人心を掌握しようとする経営方針に軍部とぶつかるが頑として譲らない。これは後藤が東北の小さな藩で生まれ、幕末に明治政府軍に藩がまけてしまい、それが故に没落してしまう。その悔しさから国を奪われ、植民地になった台湾人の気持ちがわかるからであるでという。
筆者があとがきで「晩年の新平が政治の倫理化運動で提唱したように、われわれ庶民が
「自治」に目覚めなければ公は機能しない」という記述がこの政治不信の世の中
を考えると、「21世紀の後藤新平はいないのか?」と考えさせられる。
また、縦割り行政や利権主義があり、今も80,90年前も政治構造が似ている部分が
あったりと当時の政治状況が知ることもできる。

21世紀の後藤新平はいないのか? ★★★★★
蔡 焜燦氏の「台湾人と日本精神」を読み、後藤新平が
一般的にイメージする植民地経営ではない台湾経営を行ったことを
知り、より詳しく知りたいためにこの本を手に取りました。
官僚になったあと、疑いをかけられたために牢獄に入る。
しかし、疑いが晴れるとどんどん出世し、台湾経営だけではなく日清戦争の戦後処理、満鉄経営そして帝都の再建に取り組む。
読んでいると後藤新平は公共のために尽くすタフな人間であると思う。
台湾経営では後藤新平が提唱する台湾の鉄道や銀行をつくり人心を掌握しようとする経営方針に軍部とぶつかるが頑として譲らない。これは後藤が東北の小さな藩で生まれ、幕末に明治政府軍に藩がまけてしまい、それが故に没落してしまう。その悔しさから国を奪われ、植民地になった台湾人の気持ちがわかるからであるでという。
筆者があとがきで「晩年の新平が政治の倫理化運動で提唱したように、われわれ庶民が
「自治」に目覚めなければ公は機能しない」という記述がこの政治不信の世の中
を考えると、「21世紀の後藤新平はいないのか?」と考えさせられる。
また、縦割り行政や利権主義があり、今も80,90年前も政治構造が似ている部分が
あったりと当時の政治状況が知ることもできる。

21世紀の後藤新平はいないのか? ★★★★★
蔡 焜燦氏の「台湾人と日本精神」を読み、後藤新平が
一般的にイメージする植民地経営ではない台湾経営を行ったことを
知り、より詳しく知りたいためにこの本を手に取りました。
官僚になったあと、疑いをかけられたために牢獄に入る。
しかし、疑いが晴れるとどんどん出世し、台湾経営だけではなく日清戦争の戦後処理、満鉄経営そして帝都の再建に取り組む。
読んでいると後藤新平は公共のために尽くすタフな人間であると思う。
台湾経営では後藤新平が提唱する台湾の鉄道や銀行をつくり人心を掌握しようとする経営方針に軍部とぶつかるが頑として譲らない。これは後藤が東北の小さな藩で生まれ、幕末に明治政府軍に藩がまけてしまい、それが故に没落してしまう。その悔しさから国を奪われ、植民地になった台湾人の気持ちがわかるからであるでという。
筆者があとがきで「晩年の新平が政治の倫理化運動で提唱したように、われわれ庶民が
「自治」に目覚めなければ公は機能しない」という記述がこの政治不信の世の中
を考えると、「21世紀の後藤新平はいないのか?」と考えさせられる。
また、縦割り行政や利権主義があり、今も80,90年前も政治構造が似ている部分が
あったりと当時の政治状況が知ることもできる。
他に誰か書いて欲しいなぁ ★★☆☆☆
これもエッセーに書くようなレベル・内容で、これで後藤新平の本当にすごいとこ
ろがわかるのだろうか、という気持ちがしてならなかった。骨太さというか咀嚼す
るのに顎が疲れてしまうような歯ごたえは無かった。
彼が台湾にいるときの阿片漸禁策についても、評価すべき点、批判すべき点をもっ
とはっきり言い切ったらどうだろうか。どうも微温的な評価にとどめてる箇所が多
い。

とりあえずこれを読んだら、
・森鴎外は、軍医としては端にも棒にもかからない権威主義者だった
・児玉源太郎はやはりすごいオトコだった
という思いを抱くのは間違いない。
あと、後藤新平に関連のある人たちとして鈴木商店と星新一氏の父親がいる。関連
書籍が出ているのであわせて読んでみたほうが良いと思う。