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風塵抄 (中公文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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アイデアの宝庫 ★★★★★
司馬氏の考えたことの宝庫である。
しかもわかりやすい文章で語られるために伝わりやすく、
伝導率のよさが価値を高めている。

「言語は、ひとりごとである場合以外は、他者のものである。
聴かされる側にとって、自分の・・エネルギーを話し手に提供しているのである。
魅力のない言語は、拷問にひとしい。」

授業がつまらんと愚痴る中学生の言い分にも、
あるいは拷問をうけているといった、多少の真実があるにちがいない。
司馬さんの残した「詩篇」 ★★★★★
私は司馬さんの残した膨大な小説群の中で読み通したものは一つもありません。ですから、決してファンなどではありません。新聞に連載されているものを見て、初めて、この『風塵抄』を知りました。

パッと読んだ印象・・それは、驚きでした。「これは『詩』だ!」と、思いました。顕現した言葉の質感、行間に響く余韻・・本当に驚嘆いたしました。(それからというもの週毎の新聞掲載を楽しみにし、何かの事情で掲載が潰れた時は本当にがっかりしたのを覚えています。)

芸の間合いの大切さについて、歌舞伎の世界のある名人は「間は魔に通ず」と述べたそうですが、『風塵抄』の行間に保たれている「間」の充実度はおそるべきものだと思います。

饒舌ではないのです。訥々とした語り口なのです。しかし、伝わってくるのは、司馬遼太郎記念館の高さ11メートルの書物の壁に見下ろされた圧倒感です。膨大な知識の蓄積、造詣が行間に気品を湛えて迫ってくるという印象です。取り上げられ、扱われているのは日常生活の身近な問題ですが、その語り口は、俗に堕さず、凛とした佇まいを保っています。

『風塵抄』は「春風のよう」に爽やかな人物であったと井上ひさし氏評する司馬遼太郎の遺産、司馬さんの残した「詩篇」であると、私は思います。

日本を愛した司馬さんをしのびます ★★★★★
この国のかたちの続編というイメージがありますが
本当に日本を愛していらっしゃった司馬さんのお人柄を
しのびます。
この国のかたち、風塵抄(ニ)とともに私たち日本人を
元気にしてくれる一冊です。