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風塵抄〈2〉 (中公文庫)

価格: ¥680
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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短文の妙 ★★★★★
司馬遼太郎の絶筆となった随筆集。
「この国のかたち」よりもとっつきやすいコンセプトで書かれており、1つ1つの文章が短め。
その短さに妙のある文章となっている。

金丸信による政治と金の問題、阪神大震災、オウム問題、住専、揺れる90年代の日本にあって、
時に歴史の深海に潜りつ、現代日本の海面に浮き戻りつ、未来の日本に向けた言葉を紡いで行く。
その絶筆ではバブルで生じた土地問題について触れた。
タイトルが「日本に明日をつくるために」であるのは実に象徴的である。

司馬遼太郎の置き土産。
搾り出す想い ★★★★★
著者の最後の文章が所収された一冊。
最後の短文「日本に明日を作るために」が産経新聞の朝刊に掲載された96年2月12日、司馬氏は他界した。
時代に左右されずに確固たる意志を貫き通した文章群は、時間を無理に作って読んでも何ら損はない。
日本人論として愛読しています ★★★★★
このこと司馬遼太郎がどこかで書いていたな、と思いついて調べてみると、たいてい「風塵抄」か「この国のかたち」にある。小説の中にもあるかもしれないが、この両シリーズの印象はすこぶる強烈である。

今日、私が探したのは「戦前の日本人」の話であった。良く読むと同じ話が二度出てくる。よほど気に入っていたのであろう。戦前の日本人は「実直」で、律義、寡黙でケレンがない、ともある。いまの日本人はぜんたいに水っぽいのではないかとも書いてある。限られた字数のエッセイだけに、さらりと触れて終わる。くどくど説明しないところが、すがすがしい。

しかし欲ばりかもしれないが、もうすこし体系化して丁寧に教えてくれたらと、ないものねだりの一つもしてみたくなる。そんな、一冊である。