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世界の歴史〈15〉成熟のイスラーム社会 (中公文庫)

価格: ¥1,600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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文庫版のあとがきがいい ★★★★☆
オスマン帝国の歴史中心だけど、単なる出来事の羅列ではなく、当時の文化のありさまを記述している。

イスラム社会のことってほとんど知らなかった。学校の世界史でもほとんど教わらなかったし。でも世界って西洋と東洋だけでできてるわけじゃないんだな。

文庫版のあとがきがいい。世界史の研究も進んでいるんだ。イスラムの文化の豊かさを知ることが世界にとってもいいことだろう。
オスマン帝国とサファヴィー朝 ★★★★★
第一部(p21-p274 著者:永田 雄三)はオスマン帝国史。範囲はトルコ人のアナトリア
への進出から、主に16世紀(スレイマン1世の時代)まで、そして、オスマン帝国が
「変容」していく16世紀以降の歴史を扱う。(帝国のその後の歴史は、シリーズ第20巻
世界の歴史 20 (20) (中公文庫 S 22-20)で扱われている。)
第一部は政治史も詳しいが、重点は都イスタンブールを中心とした帝国の社会、文化
に置かれ、オスマン帝国下の社会で当時の人々がどのように生きていたか、
が分かるようになっている。

第二部(p277-p465 著者:羽田 正)はサファヴィー朝史。範囲はサファヴィー教団の
時代から、主に17世紀(アッバース1世の時代)まで。
第二部もやはり政治史に詳しいが、重点は都イスファハーンを中心とする
サファヴィー朝の文化、社会に置かれている。特に第九章「それぞれの生き方」
では、あるクルド人リーダー、後宮の王女、インドに向かった宮廷医師、ある
カトリック修道士といった「珍しい」人々を取り上げ、彼等の生涯を通して、
サファヴィー朝の諸相を描いている。

オスマン帝国、サファヴィー朝に興味がある人に推薦したい。
原著は1998年出版だが、参考文献欄にはそれ以降の文献も収録されている。
そして、原著出版以降の研究動向などを踏まえた両著者の「あとがき」が収録されている。