政治学史上において重要な思想家が種々取り上げられているので多様な思想に触れることができる点、また、その思想家の思想が生まれるに至った体験乃至時代背景にも充分触れている点、この2点は本書の素晴らしい点である。
ただ、全体として分量が多いので、初学者が挑戦すると圧倒されてしまうことが殆どであろう。それ故に、多少なりとも政治学史の知識を持った上で読むことをお薦めする。