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近代の政治思想―その現実的・理論的諸前提 (岩波新書 青版 A-2)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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近代政治原理の経緯と内容とは ★★★★★
この本は、まさしく近代の政治思想について書かれているんですが、 その内容は、


1どのような経緯で近代政治原理が構築されるに至ったか、


2近代政治原理はどのような原理か、


について書かれてあります。

政治原理としてホッブズ・ロック・ルソーを挙げているんですが、突如としてそれらの思想が出現する訳ではなく、まず、これらの思想が出現する過程を考察した上で、その三者の思想を比較してそれぞれ考察しています。


近代国民国家が如何にして出現し、それに伴って社会契約思想が如何なる役目を果たしたか、平易に書かれています。


最後に、生産力の概念を自然状態と区別して、国民経済と政治社会とを峻別している点に、改めて福田歓一の学的素養のすごさを感じました。
近代政治思想を根底からわかりやすく解説してくれている本 ★★★★☆
 そもそも政治とは、思想とは、近代とは何なのか、その歴史はどうであったのか、そしてそれらは現代とどう関係があるのか、そのことについての大事な事柄を、根底から分かりやすく説明してくれている本です。四十年ほど前の本ですが、政治思想入門書として名著だと思います。

 多数の人間が共同体を営んでいれば、そこには社会が実在し政治が行われている。その政治社会を可能にしているのは、人々の行動様式が基本的には相互に承認され、納得されているからだ。この納得の根拠は信念或いは思想である。だから、古代から政治も思想もあったのだが、ヨーロッパ近代はこれらを人間の創るものであると自覚し、従って政治にはカラクリがあることを見抜いて現代の国民主権国家というものを出現させた。そのいきさつがこの本には書かれている。

 だが、近代の政治思想の前提となっている人間像と国家像は、産業革命からグローバル化に至る過程を経て適応しきれなくなり、現代の諸問題を生んでいる。著者は最後に次のように述べているが、これはヨーロッパ近代が生んだ政治思想に含まれる普遍的な核であると思います。「現代の状況において、そのカラクリを見破るには、より原理的な認識が必要であり、その認識を与えるものは人間の自覚である。自由の理念を裏付けるもの、現代における理性をつくるものは批判の精神である」。
近代政治思想史の入門書 ★★★★☆
 西洋政治思想史の第一人者である著者の講演録を元にした近代政治思想史の入門書です。

 ホッブス、ロック、ルソーなどの近代政治思想家に至るまでの思想の状況や社会状況を叙述し、かつ、近代政治思想をわかりやすく書いています。

 古い本ですが、現在でも十分興味深く、入門書となる本だと思います。
近代政治の「カラクリ」 ★★★★☆
第一章では近代政治の「前史」が、
第二章では近代政治の「カラクリ」が叙述される。

近代の政治思想が、いかにして政治権力の制度を透明化し、
そして統制可能なものにしていったのか。
それが本書の主題である。

1970年に書かれたということもあり
後半に事例として引かれる政治現象は古い。

しかし、現在、「構造改革」という美名のもとに、
政治のカラクリが見えにくくなってしまった現在だからこそ、
本書は読み返されるべきである。
やさしい政治思想史 ★★★★☆
 政治思想はその生まれた時代に大きく制約される。本書はこの問題意識に基づいてホッブズ・ロック・ルソーの思想の前提となる歴史的背景を分析し、また、その思想の原理を解説する。彼らの思想は現代の政治制度を大きく規定してきたものであり、それについて分かりやすく、かつ、深く分析した本書は現代においてもその意味を失っていない。