名は体を表すという言葉どおり、春風のような爽やかさと明るさで生きた
宗春。彼には、同時代人が見えなかった先の先まで見えていたのかも
しれません。いつか読んだ本にあった「あなたの不幸はその見えすぎる目だ」
(もちろん視力という意味ではなく!)というセリフに納得しながら
読みました。先の見えない不景気にあえぎ、漠然とした不!!安に悩む
この時代にこそ、彼のような政治家がいてくれたらいいのにと思います。
歴史小説が好きな方は、ちょっとテイストが違って「?」と思われるかも
しれませんが、今まで苦手だった方には、歴史小説への第一歩として
おすすめできます。