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レスプランドール

価格: ¥3,045
カテゴリ: CD
ブランド: ビクターエンタテインメント
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   村治佳織は、時間的にも空間的にも、遥か彼方への心の旅を約束してくれるギタリストだ。スペインやブラジルの多くのギタリストが、自分たちの土壌や生活文化を背景に音楽に反映させていくのだとするならば、村治は、遠方へと旅をする者の心の震えやときめきを、聴き手にしっとりと伝染させる。
 「ある貴紳のための幻想曲」は、これまでの村治の演奏と比較しても、トップクラスの素晴らしい名演奏である。もう冒頭から、遠い昔のスペインの風がふわっと吹いてくる。古風な形式、典雅な装飾、憂いと詩情に満ちたその音楽は、エキゾティズムの域を遥かに越えて、聴く者の心を時空を越え自由に飛翔させてくれる。スペインの大作曲家ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)のギターとオーケストラのための大規模な作品としては、有名な「アランフェス協奏曲」を凌ぐ名作であるということが、とても実感できる。ロドリーゴ室内管弦楽団の潤い豊かな響きも極上。
   今回のアルバムでの村治は、さらに自分の音楽への確信を深め、思索的な雰囲気さえ醸すようになった。ブックレット中の美麗な写真でも、彼女の面構えは以前の可憐な少女の雰囲気から、独立して自由に歩み始めた大人の女の顔になってきたのには驚いた。どんなかすかな音にも最高度の緊張感と余裕、間合いがうかがえるし、音楽の呼吸は以前にも増して大きくたっぷりとしている。注目されるのは旧作『パストラル』に収録されていた「ファンダンゴ」が再び録音されていることで、村治自身の自らの急速な成長に対する強い自信のほどがうかがえる。(林田直樹)
エスパニョレッタに関して ★★★★★
この部分の曲は、トリオ構成になっており、AとBという主題がA-B-Aの順に演奏される。

Aの演奏は、ギターソロの美しいメロディーなのだが、注意を引いたのは、Bの演奏だった。

パガニーニがそのバイオリン協奏曲で示したように、不協和音が演奏の主題となりうるということに、驚かされた。

そして、この不協和音の連続する中間部の後、再び、最初の美しいメロディーに戻る。

その対比による効果が、同じ主題にもかかわらず、新鮮な印象を生み出しており、ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』の作曲技法と同一ではないかと思われた。

なお、パガニーニ自身も、『バイオリンとギターのためのソナタ』などのギター曲を作曲している。
やはり彼女にはスペインものでしょう ★★★★★

様々なジャンルの曲を弾きこなす演奏者だ、
と判ってはいるものの、やはり彼女には
スペインものが一番しっくり来る気がする。

『アランフェス協奏曲』の時にも感じたが
彼女は日本屈指の若手ソリストながら、
オーケストラとの共演でもその力を見せ付ける。

彼女のギターは無駄に走ることなく、
オケの前にしゃしゃり出ることも無いため
やや地味に聴こえるかもしれないが
しかし、きっちりと曲を謳いあげている。
ギター伴奏専用のオケとは、何とも羨ましい・・・ ★★★★★
~本来、ギターは管弦楽の楽器に比べて音が小さい。ギタリストによってはコンサートでもマイクを立てる人がいるほど、オケに対して頑張らなければならない。しかしこの録音に参加している管弦楽のメンバーは(中に写真があるが)驚くほど人数が少ない。恐らくこれが本当なのだろう。ロドリーゴの専属オケも多分この程度ではなかったか。伸びやかでありながらギ~~ターの音を殺さず、強奏ではしっかりとソリストをアシストする。アランフェスに比べれば知名度の低い作品だが、極上の演奏家と極上の伴奏者を得て本来の輝きを得たと言えるだろう。でもって、最高の演奏にこの美貌と来たものです(店頭でついうっかり手に取ってしまった人もいるはず)。もうたまりません。~
ロドリーゴに取り組んだ中では一番かな ★★★★★
ロドリーゴ室内管弦楽団の音。まずこれが素晴らしく豊かで感動する。特にラテン諸国の演奏家に言えることだが、自分の国のレパートリーをやらせると驚くばかりの素晴らしい演奏をする。ましてや、ロドリーゴの名前がついた室内管弦楽団なのだ。ここぞとばかりに良い演奏をする。そして、村治佳織さんのギターの素敵に繊細で力強い音。あまり誰もコメントしていない事だが、彼女はリズム感が良い。リズムに対する乗り方に鋭いセンスを感じる。クラッシックの演奏家のリズム感が素晴らしいと感じたことはあまりないが、彼女のリズムに対する乗り方、そしてかいくぐり方にはスリルを感じる。瞬発力があって思いっきりが良い。再演した"ファンダンゴ"他のソロ演奏にも、ああ順調に成長しているなという印象を受けた。一曲一曲味わって聴きましょうね。
good!! ★★★★★
 CDフォーマットのクラシック作品としては低音と高音のバランスが良いと思う。高音はクセがなく自然に伸びて耳にキンキン響かない。不自然な音のバランスでは長時間聴くと頭が痛くなるがこのレスプランドールではまったくなかった。ギターとその他の楽器とのバランスが最適でゆっくり音を味わいながら聞けました。今後高音質CDのXRCD24やDVD-AUDIOなどにもリリースしてもらいたい。