真の主君
★★★★★
なんといっても、『征馬孤影』のラストシーン。
国王を捨て、ひいてはパルスを捨てることに
なるかもしれないというリスクを抑えても
(ナルサス氏にとっては「そこまでではないっしょ」
という読みがあったのは当然ですが・・・)
孤影の王太子=真の主君へ馬を駆る面々のかっこよさ!
新たに多くの頼りになる部下ができつつあったにしろ、
これでまたゼロ地点。
“王太子と愉快な仲間たち”の珍、もとい、あらたな旅が
はじまります。
海街におけるアルスラーン陣営の明るい活躍ぶり、
王都やペシャワールで蠢動する人間模様が
上手に収まっていて、読み応えバツグンです。