事実は小説より奇なり。推理で解明する歴史の真実。
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事件を推理による解明で、ドラマを楽しませてくれる松本清張さん。
僕は「点と線」で現代事件を、「日本の黒い霧」で歴史的事件を推理された清張さんに魅了されてしまいました。
この書は、歴史的合戦にメスを入れたものです。今までは、資料が失われているため、その多くは小説というドラマを見てきました。
しかし、やはり小説は、フィクションですから空想の域をでません。その空想が歴史的事実と間違えられているところは多いものです。
この書は、事実としての歴史を解明されようとしています。資料を推理でフォローしていくことの面白さを感じます。
事実は、小説より奇なりといいます。小説にも書かれていない真実を推理で解明しようとする過程こそが、奇なのかもしれませんね。