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私説・日本合戦譚 (文春文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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事実は小説より奇なり。推理で解明する歴史の真実。 ★★★★★
 事件を推理による解明で、ドラマを楽しませてくれる松本清張さん。
 僕は「点と線」で現代事件を、「日本の黒い霧」で歴史的事件を推理された清張さんに魅了されてしまいました。
 
 この書は、歴史的合戦にメスを入れたものです。今までは、資料が失われているため、その多くは小説というドラマを見てきました。
 しかし、やはり小説は、フィクションですから空想の域をでません。その空想が歴史的事実と間違えられているところは多いものです。
 この書は、事実としての歴史を解明されようとしています。資料を推理でフォローしていくことの面白さを感じます。
 事実は、小説より奇なりといいます。小説にも書かれていない真実を推理で解明しようとする過程こそが、奇なのかもしれませんね。
菊池寛と肩を並べ・・・ ★★★★★
清張さんが若い時分、菊池寛・芥川龍之介に魅力を感じて読み込んでいたというのは有名な話。菊池寛には、日本の歴史上の合戦をシリーズで
書いていた時期があり、それは読者としての清張さんの「楽しみ」だったそうです。そして後年、作家となった自分が、かつての菊池のような
合戦物シリーズを書けることになったとき、感慨無量だったそうです。
歴史に造詣が深く、傑作歴史短編の多い清張さんによるこの本が、おもしろくないわけがありません。西南戦争、関が原、信玄対謙信(川中島)、姉川の戦など、人口に膾炙した史実が興味ぶかく書かれています。
歴史ファンならずとも、満足できる本だと思います。