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西郷札 (新潮文庫―傑作短編集)

価格: ¥724
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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『西郷札』は「西郷ふだ」と読むのか「西郷さつ」と読むのか ★★★★☆
短編集である。
『くるま宿』(人力車夫に身を落とした幕臣の運命)
『梟示抄』(きょうじしょう 獄門のこと。江藤新平の幕閣内での闘争)
『啾啾吟』{しゅうしゅうぎん 幕末期、同じ日に生まれた大名の子、家老の子、下士の子の運命)
『戦国権謀』
『権妻』
『酒井の刃傷』
『二代の殉死』
『面貌』
『恋情』
『噂始末』
『白梅の香』
そして、表題作『西郷札』を収録。
『西郷札』は「西郷ふだ」と読むのか「西郷さつ」と読むのか
それ自体が重要な小説のとっかかりとなっているので正解を書くわけにはいかないが
西南戦争後に一儲けしようと舌男たちと、その身の破滅を描いている。
大清張のデビュー作とされるが、これからはいるより『或る「小倉日記」伝』からのほうが
他の推理小説には移りやすいではないか。最も初期清張は全部無視するという手もあります。
清張フアンの必読書 ★★★★★
 松本清張はミステリー作家として一世を風靡し、多くの話題作を遺してくれた。今年、2009年は生誕百年だが、同年生まれの太宰治と比し、世間の注目度が低いと思うのは清張フアンの僻みかもしれないが残念である。
 さて、この書は清張の処女作「西郷札」を含む、氏の創作の原点とも言うべき歴史短編小説集である。初期の作品であり、初々しさがある中にも、後年氏が鋭く喝破することになる社会への問題提起の視点が良く分かる。
 この視点を保持したからこそ、後年の「日本の黒い霧」、「昭和史発掘」などの労作が生まれたのだと納得できる。
 ミステリー小説から清張ファンになった方々に、ぜひお読み頂きたい本である。
二代の殉死 ★★★★☆
松本清張の歴史物短編集です。

 個人的には、臨終直前の家光と、それを必死に看病し、その後「後追い自殺」してしまう堀田正盛の衆道関係に触れた「二代の殉死」に最も興味を覚えました。 しかしながら、著者が徳川時代初期に盛行した男同士の芳契に関して、優れた感覚を持ち合わせていないせいか、やや物足りない心地が致しました。 もちろん、文章は秀逸なのですが・・・。