グインとマリウスとの最初の出会い
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グインは、リンダ、レムス、イシュトヴァーンたちと別れ、その旅の途中で「死にかけていた」マリウスに会います。グインは、そのマリウスに向かい、「なんと、よく喋る男だ」といいます。マリウスは、確かによく喋ります。けれども、マリウスだけでなく、グインも、他の人物たちも饒舌です。パロの話では、会話ばかりで終わることも少なくありません。それが、魅力なんですが。
さて、外伝の二巻は、「死を売る都ゾルーディア」での物語です。これは、グイン・サーガのひとつの入り口だと思います。もちろん一巻から順に読むことが正しい読み方なんですが、あまりにも長くて手がつけられない人は、躊躇してハンド・ブックを読んで全体を知ろうとすると思います。
けれども、グイン・サーガはいったん読み始めると、一週間で10巻は読めます。だから、ぜひ本編を読んで展開がどうなるかと考え、読んでもらいたい。いろいろな読み方ができますが、やはり11巻までは読まないといけないと思います。それから、私は12巻から、16巻まで読まず、外伝2、3,4を読み、ケイロニアに入ります。でも、パロの話、イシュトヴァーンとアルド・ナリスとの運命的出会いを読まないといけませんが、私は、陰謀にあふれた、宮廷の話よりもグインを追いかけることが忙しいので、その部分は、イシュトヴァーンのモンゴール編まで先延ばしにしていました。
グインは、外伝をあわせて100巻を超えますが、ぜんぜん長くはありません。ぜひ、読んでください。