途中でどこまで読んだかわからなくなって、しばらくいいや、とか思っているうちにますますわからなくなって挫折したので、偉そうなことは書けないかもしれないが、この前の引っ越しのときに蔵書の整理をして、栗本薫はこれだけ残した。これは文章もよく書けていると思う。アルゴスの草原も、マルガの湖も、読んでたころ好きだったマリウスとグインの旅も、うん、まさに前の方がお書きになっている「雰囲気」が、この１冊に網羅されている。今の私には、これがあれば充分だ。

雰囲気ってかぁ。まぁそうなんだけど。
それぞれ味がありますよ。今のグインには無い、なんか古き良き香りみたいなのが伝わってきます。

中でもレムス王子を扱った風の白馬。昔のあの素直なレムスで生き生きとしてます。彼はホント小説とはいえカワイソな展開でしたからね・・・本編では。でもこの作品ではそんなダークさは無く　笑。
いーかんじですよ。