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豹頭の仮面―グイン・サーガ(1) (ハヤカワ文庫JA)

価格: ¥609
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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つかみは最高!でも… ★★★★☆
父の本棚から拝借して読んだのは、小学5年生の頃で、かれこれ20年程たつが、20巻までは非常に面白く(あとがきは除く。まるで同人誌の編集後記)一気に読ませる。しかしそれ以降は惰性。40巻頃から苦痛になって止めた。
自分が大人になったのか、著者が独りよがりになったのか。物語に輝きがなくなり、キャラ設定もろもろ整合性に欠けるようになってきた。特に一時的でも夢中になって読んできたものにすればがっかりだ。
長く書き続ける場合この様な変化は仕方がないのか。
まずは立ち読みの上、それでも自宅で読みたければ購入すれば良いのでは。
初期の作品はおすすめです ★★★★☆
私はこのシリーズを50巻くらいまで読みましたが、25巻くらいまで
は皆におすすめできるようなすばらしい出来だったと記憶しています。

しかし、作者があとがきで登場人物の血液型がどうのこうの言い出した
ころから、私のこのシリーズへの興味は冷めはじめました。
自分の好きなキャラに対する極端な優遇、嫌いなキャラに対するイジメ
のような待遇、結局この物語は作者の自己肯定と憂さ晴らしのための物語
にすぎないと気づき、読む進めるのをやめました。

しかし初期の作品のレベルは高いと思います。特に10巻くらいまでの
展開は海外ファンタジーのように硬派であり、玄人もうならせる完成度
に仕上がっています。
夢物語 ★★★★★
 友人に勧められてこのシリーズを読み始めたのは大学一年の時だから、ずいぶん昔のことだけれど、読み始めた時のあのワクワク感は今でも鮮明に覚えている。魅力的な登場人物、血沸き肉踊るストーリー。しかも、作者自身が、本を読み終えてお話が終わってしまうのが残念で、それなら、終わらない、長い長い物語を書いてやろう・・・と考えたという、百巻まで続く物語!まさに夢のような。
 栗本さんが乳がんを患ったころ、グインが未完で終わってしまうのではと不安で、どうかグインを書き終わるまでは栗本さんが元気でいてくれますようにと勝手なことを祈っていた。
 さすがに近頃は読んでいなかったのだが、まさか本当に、グインが未完で終わってしまうとは。終わらない物語を夢見ていたとはいえ、あまりに悲しすぎる。大好きなナリス様のもとへ行かれたのですね。栗本さんのご冥福をお祈りします。
さよならグイン ★★★☆☆
この壮大な大河ドラマが未完で終わってしまうのが悲しい。
この1巻を読んでから20余年も経過してしまった。
完結させて欲しかった。
最後まで読んでみたかった。
ここ10数年のスローペース(巻数が伸びてもストーリーが進まない)が非常に恨めしい。
今はただ著者の御冥福を祈るばかりだが・・・


「ファイブスター物語」は大丈夫だろうか?
これもちゃんと終るのか心配だ。
終わりのない・・・サーガ ★★★★★
まごうかたなき…栗本薫の全作品を代表する作品であった。

冒頭から一気に読者の心を鷲づかんでゆく手腕は卓越していた。
この長い物語に描かれた作品世界の構築は完璧であった。

屈折した運命を背負わされた魅力的な登場人物たち。
彼らが遭遇する見事なほどにドラマティックな展開。
わくわくして次の巻を待ち続けたあのころは至福の時代であった。
栗本薫氏が常々語ったように、物語の神様は彼女の上に間違いなく降臨していたのだろう。

しかし、それだけのグレードを保ち続けるには人は非力であるものなのか、長い物語はやがて恐ろしいほど変化してゆく。
作家自身の「好み」が強く投影されていったがためなのかもしれないが、物語は破綻の様相すら示してゆくのだ。
そしてついに未完となってしまったが、これはそもそも完結を見ないことがおそらく正しい終着点だったのだろう。
グインもイシュトヴァーンもリンダも、物語の冒頭を鮮やかに彩った人々は永久にサーがのなかに閉じ込められてしまった。

未完でも、途中で挫折感を味わっても、たくさんの人に読んでほしい物語である。
こんなに面白く、夢中にさせる物語に巡り合うチャンスは少ないだろうと思うから。