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フォックス・ストーン (文春文庫)

価格: ¥740
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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やや複雑すぎる背景や、冗長気味の展開だが、それを許容できるストーリ ★★★★☆
同作者の「マングースの尻尾」を読んでから本作品を読みました。
マングースの尻尾では、主人公のキャラがまるで立ってないと感じました。
本作品は、主人公を含む、全登場人物のキャラは立っているように感じます。
また、登場人物一人一人の特徴が必要の無い、優れたストーリとなっている、
ように思えます。

しかし、殺すべきところで殺さなかったり、どう考えても、それは危険だろう
という主人公の甘い、謎の行動で、味方が殺されたり、主人公が危険になったり
するので、なんだかなぁと感じました。

また、もっとも自分が忌み嫌う「作者がただ書きたいだけの部分」、たとえば、
ストーリと関係の無い、無意味な料理の説明、調理方法や、背景、情景に対する
例え。こういうのが好きな方も居るのかもしれませんが、自分は、その部分は、
読み飛ばしました。

しかし、それらを差し引いても、面白い物語です。なので星3つです。4つは無理。
傭兵ものの秀作 ★★★★☆
フランス外人部隊、傭兵もの。このような設定が大好きな人にはオススメです。太平洋の薔薇を読んだときも感じましたが、「レッドオクトーバーを追え」のトム・クランシーなどが好きな人ならかなりの確率ではまるのでは。スケールが大きく舞台もあちらこちらに飛びますが、最後まで中だるみせず読めるのは登場人物の人間くささや傭兵同士の絆、信頼、ぬくもりが感じられるからだと思います。
主人公の桧垣耀二は後の作品、「マングースの尻尾」でも登場し、活躍します。
味わいあるハードボイルド謀略ミステリー ★★★★☆
 物語は、日本人でありながらフランス外人部隊上がりの元傭兵で、現セキュリティ・コンサルタントをする主人公が、傭兵時代のパートナーの不審な死の謎を追うという物語。展開は味わいのハードボイルドでもあり、国際的な謀略ミステリーでもありますが、米国、アフリカと舞台を移す毎にスケールも大きくなり、特に山中の湖畔での死闘は読みごたえタップリで、世界を舞台とした奥行きある作品に仕上がっています。