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時の渚 (文春文庫)

価格: ¥650
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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なかなかよく練られていておもしろかったです。 ★★★★☆
もと刑事の私立探偵茜沢は、末期がんでホスピスに入院しているもと暴力団員の老人から、若いときに見知らぬ他人に託した息子を捜し出してほしいという依頼をうける。
ちょうどそのとき、刑事時代の同僚から、茜沢が刑事をやめるきっかけになった事件の犯人の遺留物と、最近起こった殺人事件の遺留物のDNAが一致したという連絡をうけ、捜査に協力をすることにします。
息子捜しのの依頼の調査を進めながら、殺人事件の容疑者を見張るうち、次第に過去が明らかになり、最終的には衝撃の事実が。
なかなかよくプロットが練られていて、読んでいて何度か予想が裏切られました。
あれ、これで終わりじゃないのと思うと、最後に衝撃の事実が明らかになります。
ちょっと最後が冗長かなと思わないでもなかったので、星4つとしましたが、大変おもしろい作品でした。
おすすめです。
最後の事実にびっくり ★★★★☆
登場人物の描写がきっちりとしていて、とても読みやすいです。
早々から「結論が見えているな」、と思いながら読み進めていきましたが
最後にびっくりする事実が隠されていました。
これはせつない ★★★★★
すごい結末だ。 思わず「えっ!?」って声が出てしまった。 そして泣いた… 是非、読んでもらいたい一冊だ。
あまりにも都合の良い設定というか、偶然の要素が多すぎる ★★★★☆
日本では数少ない、本格的な冒険小説の書き手である笹本稜平氏
のデビュー作である。しかし、読み始めてほんの数10ページで、先の
展開がなんとなく読めてしまう。

後はどんな味付けで楽しませてくれるか、なのだが、それにしても、
元刑事で、過去に傷を持つ私立探偵が人探しをするという、手垢に
まみれたパターンである。どうなることやらと思って読み進めたが、
終盤ではそれなりの感動が待っていた。

ただ、あまりにも都合の良い設定というか、偶然の要素が多すぎる
のが気になった。

臆面も無くこのような話が書ける所が、後に『天空への回廊 (光文社文庫)』や
『太平洋の薔薇 (上) (光文社文庫)』といった優れたエンターテイメント大作を
ものにする下地になったのかも知れない。
涙が出たよ ★★★★☆
末期ガンの老人から元刑事の探偵に依頼があった。
「生まれてすぐに生き別れた息子に会いたい」
手がかりは殆どない。35年も前のことだ。
そして依頼を請けた探偵には酷い過去があった。
二転三転するストリー。
父と子、母と子。
家族とは何なのか、家族の絆とは。
途中、冗長で懲りすぎの箇所もあるけど、
老人は35年ぶりに息子と会うことができるのか。
終章、大きな感動が待っている。
さんごBook屋 ★★★★☆
やるな笹本稜平!使い古された探偵、人探しのアイテムを茜沢と言う存在感のあるキャラを描くことによって、また事件がらみのピースを繋げることによってある人の人生を追うことによってミステリーとして成立させてる。謎と言うほど複雑でなくても色んな人の事情、状況が絡み合って影響しあって『生きる』があるのだねラストに立てこもりを配しうまく緊張感を持続させ、これで終わりかとおもてたらさらに驚愕の事実が用意されてた。後味の良いほろっとする終わり方も良かった
大黒堂書店 ★★★★★
元刑事の茜沢は末期癌の老人から生き別れとなった息子の捜索依頼を受ける。平行して自分の妻と息子を轢き逃げした犯人の新しい情報が元上司真田から入る。二つの事件と意外な結末。見事です。茜沢の存在感がいいですね。お薦めです。