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Our Man in Paris

価格: ¥827
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
Amazon.co.jpで確認
再び出逢ったパリでの桃源 ★★★★★
ドラマだね。堅苦しさから逃れる為に、自由な空気を求めて渡欧した先にこんなドラマが待っていた。1963年パリでの劇的な一枚。
ここでのゴードンは兎に角吹けることに没頭している。これ以上なく自由なフレージングと、変幻自在の音色を聴かせてくれます。
またその勢いに感化されたのか、ここでのケニー・クラークは一味違う。基本的に控え目でありながら粋なサポートをする人だが、
ここでは実に機転のきいたプレイを連発する。彼のドラムのおかげで聴き応えがある。
そしてもう一人の主役と言ってもいいのが、同じく渡欧してきたピアノ奏者のバド・パウエル。もうこの頃のバドは一種物悲しさを
こえて、ひらきなおってる感がある。良く言えば軽妙洒脱、悪く言えば品性粗野なタッチが楽しい。ぼやくような声も御愛嬌だね。
刺激的な一曲目、うっとりできる四曲目と素晴らしい。だがお次の五曲目「A Night in Tunisia」が最高じゃないか。あまりに
カッコいい。本来熱いグルーヴが似合う曲なのに、ゴードンのワンホーンで延々と歌い上げられるこの演奏はどこか透き通った
ような寂しさを感じる。でも更に間断なく吹かれるうちに不思議な恍惚感が湧いてくる。妖しいばかりの肌触りがたまらない。
またボーナストラックの七曲目はピアノトリオでの演奏だがこれもいい。スローをやるとバドには独自の美的倫理感性が宿る。
恐ろしいほど端麗な響きを持ちながら、全然気取らないところが特別。宝石のようなまばゆさを放っても親しみ易い無心の美しさ。
さてまとめると、結局ゴードンの作品全てに共通だが、テナーの醍醐味に浸れる一枚ですね。それに触れたい方は是非出逢ってみて。
ピアノがバド・パウエルというところが凄い。 ★★★★☆
ピアノがバド・パウエルというところが凄い。デクスター・ゴードンがパリに行った際に録音された。なぜそこにバド・パウエルがいたかというと当時バド・パウエルはパリに住んでいた。映画「ラウンド・ミッドナイト」の舞台はパリでこのバド・パウエルがモデルとなりデクスター・ゴードン自身が主演する。独特の少し遅れるデクスター・ゴードンの豪快なテナーが冴えまくる。ベースもドラム陣も完璧な仕事をしていてまさに名盤。ベースのピエール・ミシュロは以下のアルバムもある。
・Kenny Clarke Pierre Michelot「LIVE AU DREHER」 ( leader : Walter Davis, Jr. (p))
・Ascenseur Pour Lechafaud ( leader : Miles Davis (tp) )
ピエール・ミシュロはケニー・クラークとの共演も多いことがわかる。
青木高見(あんちゃん)
あれっ音変わったね! ★★★★★
何かねヴァン・ゲルダースタジオで録音した音に近づいた気がするね… ヨーロッパ的な上品さが無くなったとも言うな… ワタシはこちらが好みだなぁ如何にもジャズって感じですよね。リズムが良いんですよね。ミシュロはステディだしケニー・クラークって改めて聴くと上手いすね。まあーワタシのハッキリした記憶で思い出せるのはサボイ盤「ボヘミア・アフター・ダーク」と初期のMJQくらいなもんですがね。バド・パウエルも良い… とワタシは感じます。少なくとも人が出した音はちゃんと聴いてる、ワタシはジャズって基本そこだと思うからね。デックス師匠の凄いのは得手勝手にダラダラ吹いているかに見えて案外回りが見えてるとこなんだね。なのでリズム隊が悪いと全然ダメな人です「デクスター・コーリング」とかね(笑)この盤は絶好調だけど。ワタシはデックスが本当に好きになって「ゴー!」「ゲッティン・アラウンド」みたいな完成され過ぎのが面白くなくなった。「スインギン・アフェア」とか、この盤が寛いで聴けるんですよね。何かもう奥の松本醸造金紋辛口の一升瓶ドンッと置いてデックスと差し向かいで呑みたいです(笑)つってたら、お客様が… 呑みながら四回連続流しなけど飽きません。続けて聴いて残ったのは、コケそうでコケない「チュニジアの夜」と最後のピアノのやつかな、バドの全盛期は過ぎて全然ダメとか言う世評を真に受けてたワタシが恥ずかしい… これほど深い哀愁を感じさせるピアノもそんなにないよ、むしろ晩年のバドが良いんじゃないかな。(とほほの助)
普通に良い程度。 「Go!」、「Gettin' Around」のほうがおすすめ。 ★★★☆☆
1963年のジャズ・サックス・アルバム
ジャケットがかっこよく、引かれたので聴いてみました。
なんか自由奔放に吹いている感じは好感が持てるものの、耳にキンキンしてくる感じで少々つかれます。
6、7曲目はオリジナルには無いボーナス・トラックですが、7曲目はSaxが出てこないのが笑えました。
すべてスタンダード曲なので、変な曲もなく、そこそこには良いアルバムだと思いましたが、
すごくおすすめ出来る曲は無いです。
Dexter Gordonの60年代盤では、「Go!」、「Gettin' Around」のほうがはるかに良いと感じました。
他の60年代のJazzアルバムでは、Wayne Shorterの「Speak No Evil」と、Blue Mitchellの「Blue's Moods」が
すごい良い曲だらけのアルバムなので推奨しておきます。
ケニー・クラークの気骨溢れるプレイにも注目して下さい ★★★★★
アルコールに弱い私でもドライ・マティーニかローヌ地方のフルボディワインが欲しくなる、オトナの雰囲気プンプン漂うワンホーンの名作。個人的にはケニー・クラークへの偏見を解消させてくれたことで忘れられない一枚だ。トコトコタカタカ自我を極力隠し通す慎ましさがどうにも好きになれぬ個性に欠けた爺様と思いきや、1,3,5のフィリー・ジョー・ジョーンズさながらの激情的なドラミングには、全く耳から鱗をたっぷり落とされました。

主役のデックスも野太いトーン全快で、男の世界を謳歌し続ける。技巧で語られる演者ではないので1の危なっかしさはご愛嬌だけれど2,4のスタンダードバラード、特に「Stairway to the stars」は絶品だ。♪星空への階段を作り、歩もう 今宵二人の愛は歌声で満たされていくだろう(拙訳)〜インパルス時代のジョニー・ハートマンの絶唱を支えた、イリノイ・ジャケーの淫靡な名演を髣髴とさせる会心の出来!腰の据わったケニーのシンバルとスネア、唸り節を我慢して脇を固める「老いたセイウチ」時代のバド・パウエルのバッキングも素晴らしい、思わず咽び泣きそうになるベストトラックと断言したい。ピアノトリオの7では才気に溢れた時代を懐古するように、一瞬の光芒を放つバドのプレイが秀逸。色々な意味で聴きどころ満載の名盤である。