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杉の柩 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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法廷での逆転劇が痛快! ★★★☆☆
本書は作者には珍しい法廷もので、法廷での逆転劇は読んでいて痛快である。
しかし、本書を本格推理ものとして見た場合には失格である。

ポアロは「バラ」を手がかりにして犯人を知ることができたが、その手がかりは読者には与えられていないため、ポアロには推理できても読者には推理できない。
それと、犯人は最初からエリノアに罪を着せる計画なのに、たまたまメアリーの父親が死ななければその機会はなかったかも知れない。あまりにも計画が杜撰すぎると思う。

なお、『ホロー荘の殺人』とともに「文学的」と評される本書だが、紅白のバラの美しいカバーイラストが描かれた旧版の方が、見た目にはよほど「文学的」だったと思う。
ピーターロード中心の第1部 ★★★★★
ローラとその親族エリノアとロディ、およびメアリーという主人公群と、ピーターロードという事件の起きた館のかかりつけの医師が中心の第一部。
ポアロが登場する第二部。
どちらが面白いと思うかは、ポアロファンかどうかによるかもしれない。
本作品は、ひょっとしたら、ポアロが登場しなくても、面白かったかもしれない。

メアリーの出自は、伏線がある。
最後に 愛は勝つ・・・ ★★★★★
この物語はシンプルです。
登場人物も限られていますし、
殺害方法も古典的(何が古典的なのかは?)、
しかし、だからこそ人との駆け引き、心理描写、
会話が実に面白く描かれています。
・・・
実はここまでは読書中に書いており、
犯人は“分かった”つもりですが、
きっと、クリスティーおばあちゃんにやられそうです。
「嘘というものは、マドモアゼル、聴く耳を持つものにとっては、
真実同様の価値があるのです。
ときには、真実以上の働きさえします。…」(P282)
どんな結果になるのやら、・・・・・・・

・・・中断・・・

やっぱり、やられちゃいましたョ。
心理サスペンスの傑作 ★★★★★
アガサ・クリスティはポワロ・シリーズで、関係者の心理を重視すると書いています。本作ではヒロインの愛しすぎる(男性への依存)について、現在の心理学上の知見からいっても、的確に表現していると思います。発表年代を考えあわせると、驚くべきことだと思います。
謎解きは意外性に富み、終盤の裁判シーンも読み応えがあって、おすすめの一冊です。
恋する人にもぴったりの極上ミステリー ★★★★★
ぜひ、恋をしている人に読んでもらいたいミステリーです。ポワロものは全て読んでいますが、このお話がその中でも一番好きです。何度も読み返しては楽しんでいます。最後まで犯人が誰かはわからないので、ミステリーとして素晴らしいのはもちろん、恋する女性の気持ちが痛いほど伝わってくる恋愛ものとしても極上です。さすが、女性作家クリスティー!きっとクリスティーもこんな思いしたことあるんだろうな、って思いをはせたり。。ラストは暖かい気持ちになれることをうけあいです。オススメ!