強くて多くの面を持った登場人物を小説の中で作り出すにはどうすればよいか。それが大好評『Making a Good Script Great』(邦題『ハリウッド・リライティング・バイブル』)の著者でもあるリンダ・シガーがこの本で取り上げたことである。彼女は、創造的な過程を刺激する概念を実践的な技術や練習とあわせて紹介、必要な調査、伏線や登場人物の心理の構築、固定観念を避けること、登場人物の一群を取り扱うことなど、すべてを網羅している。全編を通して、今トップクラスにある映画、テレビ、広告の脚本家だけでなく、小説家や劇作家などとの対談を収録している。
具体的に役に立つ
★★★☆☆
先日、ハリウッド脚本術というのを読んだら、消化不良だったので、こちらを読んでみたという代物。
あっちより、こっちの方が役に立つ。
実例が多いので、映画をよく見ている人にはわかりやすいのではないだろうか?
また、このようなノウハウ本を読むと、そのお手本となっている映画は、良くできているということになるわけで。
実際、バックツーザフューチャーは面白かった。E.T.も面白かった。
でも、「Shall we ダンス?」が面白いか?
この本は、翻訳本であるにも関わらず、映画の例に、邦画が出ている。
なので、著者の映画選別眼を認めるにして、そのノウハウは良いのだが。
邦画の、「Shall we ダンス?」は面白いとは思わないので、翻訳者の質は疑問符だ。
「Shall we ダンス?」を名作と思っている人には、絶好の本だろう。
第3版
★★★☆☆
原書は、今年1月に第3版が出版されました。
年内に邦訳第3版を期待したいところです(訳者は今大学の先生ですからテキストするんじゃないかしら)。
定価の10倍払ってでも今欲しいという人も、図書館で確認することをお勧めします。
各章のサマリーだけなら30分で目を通せますよ。
原書でも読解しやすいですよ。
内容が映画の本ですから、シナリオに興味を持っている人なら、内容もある程度推測できますから。
本書はあくまでも、「リライト」であった。
★★★★☆
名作の映画の脚本が、どのようにして書き直されているか? ということを理解できる。
同時に、「ハリウッドリメイク」した地雷級の脚本も、おそらく本書のとおりに作られているであろうな、と感じさせる書であった。
そういうことだったのか!
★★★★☆
読み進むたびにうなってしまいました。
「そういうことだったのか!」と。
例に挙げられている映画作品が若干古いのは仕方無いとして、
あの映画が、あの作品が、どうしてあんなに面白かったのかがよーく分かります。
ストーリー構成ならこの本
★★★☆☆
ストーリー構成とキャラクターの作り方について書いてある。
ストーリー構成については非常にわかりやすく書いてある。
三幕構成についてはこの本が一番わかりやすいと思う。
キャラクター構成についてはまとめきれていないと思う。
キャラクター構成については他の本を読んだほうがいいだろう。