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羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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旅に出たくなった ★★★★★
この作品を見て北海道に旅に出たくなった
お金に不自由せずにホテル暮らししてうらやましいなとも思った
羊男の言動に思わず吹いてしまう。
へんてこな冒険小説。
過ぎ去っていくもの ★★★★★
●1回目
背中に星の斑紋をもった羊をめぐる冒険行が始まる。

気だるく過ぎる時間の中に何らかの小気味よさを感じます。

意味をもたない事でさえ、何物かのメタファーではないかと捉えてしまいます。

「本当にしゃべりたいことは、うまくしゃべれないものなのね。そう思わない?」

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●2回目
「何が起ったのか自分でもまだうまくつかめないだけなんだよ。僕はいろんなことをできるだけ公平につかみたいと思っている。必要以上に誇張したり、必要以上に現実的になったりしたくない。でも、それには時間がかかるんだ」
〜 主人公の「僕」が、初めて社会との関係性を持った春樹作品。 〜 ★★★★☆
デビュー作の「風の歌を聴け」から、「1973年のピンボール」と続く中で、
個人的には、「僕」が、(否応なしに)、初めて社会との関係を持った
この作品は、村上さんにとっても転機となるものだったと思う。

物語の途中、黒服の男が登場するまでは、物語はいつもの展開で
進んでいくように見える。淡々とした日常の描写や、ごく親しい人間に
限定された関係性と、僕の内的な世界でのお喋り。

そして、「異物」である黒服の男が出現し、そこから運転手や先生など、
これまでの「僕」とは関わりあいのない世界で生きてきた人びとが
乱入してくることで、物語のペースが一気に加速し、複雑になる。

トンネルを抜けて、風景の見える道を楽しみながら進むように、
作品としての面白みは、これによって大きく増したように感じた。

ちなみに、本作に登場する「先生」のモデルは、児玉 誉士夫さんとの
説を耳にすることがある。真偽の程はわからないが、そのように重ねて
読むことで、見えてくる時代の一面もある気がする。

前半は、ちょうど主人公たちが北海道に渡る場面で幕を引くので、
その後の進展が気になって、下巻を読みたくなる内容だった。

▼ 本 文 引 用
歌は終わった。しかしメロディーはまだ鳴り響いている。(144)

世界に対して文句があるんなら、子供なんて作るな。(231)

※このレビューは、出版年度の違う同名作品の欄にも掲載しています
〜 主人公の「僕」が、初めて社会との関係性を持った春樹作品。 〜 ★★★★☆
デビュー作の「風の歌を聴け」から、「1973年のピンボール」と続く中で、
個人的には、「僕」が、(否応なしに)、初めて社会との関係を持った
この作品は、村上さんにとっても転機となるものだったと思う。

物語の途中、黒服の男が登場するまでは、物語はいつもの展開で
進んでいくように見える。淡々とした日常の描写や、ごく親しい人間に
限定された関係性と、僕の内的な世界でのお喋り。

そして、「異物」である黒服の男が出現し、そこから運転手や先生など、
これまでの「僕」とは関わりあいのない世界で生きてきた人びとが
乱入してくることで、物語のペースが一気に加速し、複雑になる。

トンネルを抜けて、風景の見える道を楽しみながら進むように、
作品としての面白みは、これによって大きく増したように感じた。

ちなみに、本作に登場する「先生」のモデルは、児玉 誉士夫さんとの
説を耳にすることがある。真偽の程はわからないが、そのように重ねて
読むことで、見えてくる時代の一面もある気がする。

前半は、ちょうど主人公たちが北海道に渡る場面で幕を引くので、
その後の進展が気になって、下巻を読みたくなる内容だった。

▼ 本 文 引 用
歌は終わった。しかしメロディーはまだ鳴り響いている。(144)

世界に対して文句があるんなら、子供なんて作るな。(231)

※このレビューは、出版年度の違う同名作品の欄にも掲載しています
村上ワールドの始まり ★★★★☆
この作品から本当の意味での村上ワールドが始まった、と考えている。
青春3部作の完結編。
といってもこの後に「ダンス・ダンス・ダンス」が発表されて、結果として4部作になる物語の3作目。
始まりは前2作同様の雰囲気で淡々と静かにすすむ。
妻が他の男のところにシケこむことになって、離婚しても主人公の「僕」は動揺しない。
それが自分の知っている男だったとしても。
そして今度は双子ではなく(前作1974年のピンボールでは双子だった)、高級コールガールのバイトをしている耳モデルの女の子がガールフレンド。
いつものように静かに物語は流れていくのかと思いきや、ある日突然大物右翼の代理人と名乗る者が登場するところから話は転がりだす。
問題は、PRの仕事であるパンフレットに使用した羊の写真だった。
その写真は友人の鼠が旅先から送り、「人目につくように」してくれと頼まれた写真だった。
大物右翼の代理人は、「僕」にその羊の調査を命ずる。
従わなければ、生活をメチャメチャにすることくらい簡単だという脅しをつけて。
札束を渡され、猫の「いわし」を運転手に預けて、耳モデルのガールフレンドと一緒に札幌に飛び立つ。
ガールフレンドが選んだホテルはその名も「ドルフィン・ホテル」。
この「いるかホテル」からこの物語は加速度的に展開していく。
耳モデルのガールフレンド。
羊博士。
羊男。

独特の文体と雰囲気を残しつつ、まさしく「冒険」は続く。
読み終わった後もしばらく不思議な余韻が残る名作。
村上春樹の本領はこの作品から発揮される。
村上ワールドに入り込みました ★★★★★
村上ワールドに入り込みました