道ありき第一部に続くこの作品はすばらしい。でも、道ありき第一部を読んでから、この第二部は読むべし。続く第三部の信仰篇も、いい。三浦綾子氏の信仰から教えられることが、非常に多い。三浦綾子氏の生き様を通して、だれもが必要としている揺るがない強さを教えられると思います。

作者の青春期の「道ありき」に続いての自伝である。自分が一度は人生に絶望し、自殺願望があったにもかかわらず、作家という大きな道で、神から与えられた役割を果たす。文体も読みやすく、いかにして三浦光世さんとの結婚生活をしていったかがつづられている。結婚を考えている方にも、人生の指針となる本であると思います。

この春のイースターに受洗を控えた新米クリスチャンです。
三浦さんの信仰三部作、この第二部は男性の私から見ても、大変に価値あるものです。
人は誰しも恋すれば「あの人を手に入れたい」と躍起になりますが、本当の愛は驕り高ぶらないということが実感できます。三浦夫妻を信仰のお手本として頑張っていきたいと思います。

病弱だったけど、強くまっすぐ生きているのが分かって、こっちまで励まされます。
正直に生きなくちゃと思うんです。

また、旦那さんがすばらしい人で、恋人と死別した彼女の全部を受け入れている様子が描かれていて、愛ってこんなものかもしれないな・・・と羨ましく思いました。
陳腐な恋愛小説よりも、実直であるゆえに引き込まれてしまいます。
だけど、恋愛よりも人として生きていくことそのものを書いているため、男性が読んでも飽きることのいない作品だったと思います。

自分に誠実に生きることがどんなに大切かを正面から教えてくれる本。同時に、自分の大切な人に対しても誠実でいられることがどれほど幸福かということも見せてくれる本。「幸せは気持ちの持ちよう」という言葉が実感できない人にぜひ。