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明日のあなたへ―愛するとは許すこと (集英社文庫)
価格: ¥545
カテゴリ:
文庫
ブランド:
集英社
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宗教を超えた人として最も愛する人・そして尊敬している人
★★★★★
この本は三浦綾子さんの強さや優しさ、そして厳しさがたくさん詰まっています。
とてもすばらしい作家の方だとずっと思っていました、生まれてきて、三浦綾子さんの小説と出会えたことはとても大きいです、この作品は若い人たちにもたくさん読んでもらいたいです、忘れかけた真剣さと、真摯さ、本来の人間の姿が見えてくるような気がします。
母にも読んでもらいましたが、とても安心して読めたようです、ほかにも、「母」、「海嶺」、その他とてもすばらしい作品ばかりで、俺も小説家を目指していたときもありましたが、三浦綾子さんとは比べものにならないといつも思ってきました。
宗教に入ってる方は、毛嫌いするかもしれませんが、俺も昔、他の宗教に入っていたのですが、姉に勧めらて読んだ事から始まりました、三浦綾子さんとの作品に出会えたことも一つの分岐点でした、今は無宗教ですが、生きている間に一度だけでもいいから会いたかったです、三浦ご夫妻は永遠に、俺の中では本当の愛を知っているご夫婦だと確信しています。
すばらしい本です、一度読んでみてください。、
素直に許しを乞う涙に癒されて・・・
★★★★★
素直になれること・・・
心から許しを乞えること・・・
それは、神から無限に愛されている、そう確信できているからこそ・・・
その涙がどれほど平安で心が豊かになることなのか・・・
その幸せを実感しながら読み返す日々。。。
あらためて、三浦さん、ありがとうございます♪
深い信仰に基づくエッセイ集
★★★★☆
深いキリスト教信仰に基づく著者のエッセイ集。扱っているテーマは、愛、罪、淋しさ、許しなど多岐にわたる。特に印象に残った箇所には、
「神は無駄なことをなさらないお方だ。神の与え給う試練には、それなりの深い意味があるのではあるまいか」(45頁)
「このようなよい妻を与えて下さった神さまに、心から感謝いたします。今後いよいよ、妻を愛し得るように力を与えて下さいと、わたしは祈るのです」(117頁)
「奥さんのどんな小さなことにでも感謝すること、そして口に出してほめて上げること」(134頁)
「少しでも人の役に立とうと思うと、淋しがっている暇などありません」(145頁)
「信仰は道徳ではないんですよね。わたしたちが悪うございました。神さまおゆるし下さいませと、神の前に頭を下げる、そして、安らぐ。これが信仰生活のあり方ね」(154頁)
「ある人が、『人間とは罪を犯さずには、生きていけない存在である』と書いていたのを見た。それはすなわち、『ゆるしていただくより、仕方のない存在』ということではなかろうか」(163−164頁)
「人が死んでのちに残るのは、集めたものではなくて散らしたものである」(224頁)
「今よりのちのことは、神の領分である」(243頁)
「自分で勝手に、自分の未来を決めてしまわないでください。こんな未来しか待っていないなどと、わかったような顔をしないでください。神の書かれるシナリオと、あなたの書かれるシナリオとは異なるのです」(245頁)
などがあった。どれも折にふれて思い出し考えてみるべき言葉だと思う。
心が疲れたときの処方箋
★★★★★
高校時代、シスターに「氷点」を薦められたことが毛嫌いの原因となり、ずっと避けていた三浦綾子氏の著書。しかし、人生も四半世紀をとうに過ぎて紆余曲折を経験してから、手に取ると格別なものであった。
一つ一つのエピソードが時に幸せな状況に傲慢になっていたり、不幸に酔いしれている自分の心に染み入ってくる。
その時々の心模様によって、胸に響くエピソードは様々だが、読後には自分がこの世に産まれ育ってきたことを素直に感謝出来る。
何度読み返しても、涙が溢れてくるのに、心の中に愛が溢れてくる素晴らしい一冊だ。