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愛すること信ずること (講談社文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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時代を超えて読まれるべき夫婦愛の本 ★★★★☆
この本が書かれたのが1972年なので古さを感じさせる例が出てくることもあるが、書かれている内容は時代を超えて通じるものだと思う。真の夫婦愛というのは、時代の潮流とともに変わるものではないということだろう。特に印象に残った箇所には、

「真の愛というものは、愛するにふさわしいものを愛するのではなく、だれからもかえりみられない価値なきものを愛することなのではないか。わたしのさまざまな恋愛も、体の弱さも、人間的な弱さも、すべてをゆるして受け入れてくれたこの三浦の愛こそ、愛と言えるのではないか」(6−7頁)

「結婚するとは、その人の過去も未来も、ゆるし受け入れる覚悟がなくてはできないことだ」(7頁)

「まじめに生きた人は、時間を無駄に生きていないから、その内容が豊富である」(27頁)

「わたしたち夫婦の友人、太田邦雄さんは、婚約した彼女にこう言ったという。『着物も何もいらないから、ただ神の御言葉をたくさん胸にたくわえてきてほしい』と。神の御言葉とは、聖書の言葉であり、すなわち、信仰のことである」(41頁)

「家庭は裁判所ではないのだ。どちらが正しいか、ということよりも、更に大切なことがある」(54頁)

「病人だったわたしは、松田さんと同じような感動を持って三浦と結婚した。けれども、この感動がいまも、常に新しいとはけっしていえない。あたりまえのような顔をして、甘えたり、怒ったり、わがまま勝手な女房になりさがっている。馴れるということは、何と恐ろしいことであろう。馴れることによって、感謝すべきことさえ不満の種になってしまうのだ。『あなたは初めの愛から離れた』という言葉が聖書の中にあるが、時々この聖句を思いあわせながらわたしはお祈りをする。『神様、わたしのような者に、三浦のようなすばらしい夫をお与えくださいまして、ありがとうございます。どうか恵みに馴れないようにお導きください』」(65頁)

「人にほめられると、三浦は、『ああ、神をおそれなければならない。おそろしいことだ、おそろしいことだ』と、わたしをいましめる。三浦にいわせると、もし、わたしたちにいいところがあるならば、それは神のお導きによるもので、けっして自分たちの手がらではない。だから、ほんとうは神がほめられるべきなのに、自分たちがほめられてしまった。これでは神に申しわけがない、というのである」(74頁)

「どんな人間だって、悪いところばかりがあるわけではない。人に悪口ばかり言われるような人間にだって、必ずよいところがあるはずだ。そして、そのよいところに目を注いでいると、ふしぎにその人はよくなっていくものだ」(94頁)

「人生とは他との戦いではなく、自分自身のなかにうごめく、わがまま、怠惰、勝ち気、冷淡、さまざまのよからぬ欲望などとの戦いであると知ったとき、わたしたちの生活内容はたしかに変わる」(95頁)

「ほんとうに自分が生きる第一の意義を、共に同感しつつ生きてくれる相手が夫であり、妻であるならば、それはなんとすばらしい生活であろう」(106頁)

「ほんとうに愛するということは、自分の一番大事なものを相手に与えることではないでしょうか。つまりわたしにとって、一番大事なものは命ですから、妻に命を与えて惜しくないほどにならなければ、ほんとうに愛しているとはいえないのです」(108頁)

「人間とは、実に孤独な、侘しいものだ。その孤独な人間同士を密着させるのは、わたしにとってはやはり神の愛しかないような気がするのである」(122頁)

「自分とは、自分自身でもわからない弱さやみにくさを持っている者だと気づいた時、真に自分を見る目がきびしくなるのではないかと、わたしは思う」(132−133頁)

「人の一生の大変さを知っているならば、わたしたちはおのずから、どの老人に対しても、せめて『ご苦労さまでした』と、頭を下げるくらいの謙虚さがあっていいではないか」(162頁)

「ちょっとした一言を言うか、言わぬかが、その人、その家の幸、不幸の岐れ路になることは案外多い。一言の言葉は五秒とかからぬのだ。口には税金はかからない。お互い、言うべきときに言える素直さと、謙虚さを与えられたいものである」(184頁)

「かりそめの別れでも、ねんごろに別れなさい。それはあなた方の友情の最後の日となるかもしれないのだから」(204頁)

「夫婦はお互いを神からいただいた相手として感謝するのが、クリスチャンとしての当然の生き方であると思う。神から賜った夫と思うと、わたしはどうしても、ありがたさが倍加して自然にほめたくなるのである。それはすなわち、神への感謝でもあると思うからだ」(208頁)

「わたしたちが結婚したとき、三浦を紹介してくださった菅原豊氏が助言してくださった。『家庭も教会でなければならない』と。つまり家庭は、夫婦が共に祈り、神を讃美し、聖書を読み、伝道する場でなければならないというわけである」(211頁)

などがあった。
人生で最も影響を受けた本 ★★★★★
46年の人生の中で、自分の人生観や人格形成に最も影響を与えた本と言えば、学生時代に読んだこの本を迷わずに挙げます。
20年の幸せな結婚生活を歩んでこれたのも、この本のおかげと言っても過言ではありません。
人生で最も影響を受けた本 ★★★★★
46年の人生の中で、最も影響を受けた本と言えば、高校生の時に読んだこの本を迷わずに挙げます。
20年の幸せな結婚生活を歩んでこれたのも、この本のおかげと言っても過言ではありません。
うつくしい愛。 ★★★★★
あまりにも古き良き時代チックで脱力しそうになるところもあるけど、イヤイヤ、こういう風に清く生きてみたらどうだ?とも思う。
尊敬と愛と初々しさ ★★★★★
三浦綾子さんの本を初めて読んだのはこの「愛すること 信じること」でした。確か私が新婚の頃だったと思います。クリスチャン作家ということも知らず読み、綾子さんの光世さんに対する少女のような愛、純粋な愛情に一服の清涼剤を飲んだ気持ちでした。夫に感謝する、誉める。「ありがとう」「ごめんなさい」と素直に言える綾子さんの素晴らしさ。病弱な綾子さんに対する光世さんの心のこもった気配りと愛情。お弁当を作ってくれた綾子さんに、空のお弁当箱に感謝の手紙を書いて返す光世さん。私はこの本を読んでかなり新婚生活に「私もこんな風な奥さんになりたい」と努力した記憶があります。あるとき夫に「お前は女だけどかけひきがないからいいね」と言われ、とても嬉しい思いをしました。夫婦でも親子でも、人間の美しいあり方を教えてくれた一冊です。明日結婚する友達にこの本をプレゼントする予定です。