この巨匠の、酒場でのほら話15編の短編が収められている。ほら話といっても、イギリス人らしく、トラディッショナルな雰囲気で、大言壮語ではなく、さすがクラーク、理詰めで冷静、しかも、さらにわれわれの想像を超えた展開を見せる。 こちらもゆったりと、くすくすと笑い、ほほう、と感心するといいと思う。